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「きゃああああああ!!」
「うわぁ?!」
シナモン「何?!A!どうしたの?!」
「私じゃないです…!私も今の声で起きて…!」
マツバ「恐らく…外から聞こえた声だ…」
私達を起こしたのは目覚まし時計ではなく。
女性の叫び声だった。
シナモン「何かあったみたいね…」
外が騒がしくなっていく。
どうやら村人達も家から出てきたようだ。
マツバ「僕達も行こう…!」
頭が痛い…
寒気がする…
風邪でも引いたのかな…
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シナモン「そんな…」
マツバ「一体…何が…」
外に出た私達は衝撃の光景を目の当たりにする。
「凍ってる…」
頭のてっぺんから足の爪先まで。
3名の男性が氷漬けにされていたのだ。
「早く救急車を…!」
「救急車が来るには時間がかかり過ぎる…!」
「医者を呼んでくる…!」
凍らされた男性達の側で泣き崩れる家族。
どうすればいいのかと右往左往する村人達。
初めて遭遇する状況に上手く言葉が出てこない。
医者「水で溶かすんだ!お湯はダメだ!」
医者「危険な状態だ!早く溶かすんだ!」
大きな桶に入れられた男性達。
医者や看護師が優しく水をかけていく。
その光景を村人達は固唾を飲んで見守っていた。
カルラ「誰が…こんな事を…うぅ…」
カルマ「兄さん…」
その場に泣き崩れるカルラさん。
そんなカルラさんを励ますカルマさん。
すると次の瞬間。
1人の男の子が驚くべき言葉を口にする。
「僕…犯人…知ってるんだ…!!」
小学高学年くらいだろうか。
男の子の言葉に村人全員が反応した。
カルラ「誰がやったのか…知ってるのか…?」
「うん…知ってる…僕…見てたんだ…」
カルラ「誰なんだ…教えてくれ…」
「キュレム…」
「えっ…」
マツバ「何だって…」
シナモン「嘘でしょ…」
はっきり…
聞こえた…
聞き間違いじゃない…
「キュレム…?」
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はる - 応援してます! (9月12日 15時) (レス) id: 711a76c71a (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りです!更新頑張ります! (9月12日 6時) (レス) @page50 id: ba8d882ed0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - とても面白い作品でした。このあとの話がとっても気になります!更新を楽しみに待ってます。 (9月10日 21時) (レス) @page48 id: 711a76c71a (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - リサさん» 更新日時等は未定です。私自身が素敵だと思える作品を読者様にお届けしたいので更新頻度に波があるかもしれません。更新を楽しみにして頂きありがとうございます。 (9月4日 22時) (レス) id: 1e3db49e75 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 次の更新はいつですか? (9月4日 21時) (レス) @page47 id: a9b99ba3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2023年7月23日 22時