訳あり少女、拾いました。 (ページ1)

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雨の日出会う（貴方Side）ページ1

　冷たぃ、、痛ぃ、、

　あんなところにいてられない。

そう思い、バレないかとハラハラしながら出てきたはいいものの、不運の雨。

夏の薄暗く、アスファルトに大粒の雨が打ちつけるそんな夕方だった。

「っ、バレたら、また捕まっちゃぅ、、」

幸い、人が横列に並んで通れるくらいの広さの裏路地があったため、そこで夜を待とうと思ったとき、

「あっれ？めっちゃ可愛い女いるんだけど、w」

「え、俺すっげぇタイプだわ〜!!ラッキー♪」

「っ、、!!!ひぅ、、」

明らかに不良のような格好をした男性二人組に絡まれる。

危ない、そう感じて逃げようと思ったが、

「ちょーっと待った？君、俺らの相手してよ♪」

「、、っ、や、、」

そこからは強制で首筋を舐められ、息が詰まるほど唇を合わせられる。

もう無理だ、そう思ったときだった。

「なにしてんの？」

黒髪でマスクをした低めの声の男性が路地の入口から顔を出している。

「何って、見ればわかるくね？w」

「へぇ〜、、」

その男性は私の頭からつま先まで眺め、最後に二人組の男性に目をやる。

　次の瞬間、

「っゔっ、ぐ!?!!」

男性が二人組のみぞおちを殴ったんだ。

助けてくれた安心感で、それからは意識がなく、
覚えていない。