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ダクマside
ゼクロム「あの男があまりにも騒がしかっただけだ」
「本当に…ごめんなさい…」
ダクマ「すまない…」
ゼクロム「起こってしまったものは仕方ない」
「あの…」
ゼクロム「何だ」
「迷惑を承知で言います…催眠が解けるまで側にいて下さいっ…」
そう言うとAはゼクロムの大きな手を両手で掴んだ。
「離れたらダメだっ…ダークライどころじゃなくなる…」
ゼクロム「ダークライ…幻のポケモンまでお前のところにいるのか?」
「私達はダークライを探してて…実は…」
Aはゼクロムに事情を話した。
「だから…ダークライを見つけないと…」
ゼクロム「キュレムは寝てるのか」
「起きる気配がなくて…」
するとゼクロムは呆れたように息を吐いた。
ゼクロム「情けない奴だ。しばらく寝かせておけばいい」
ダクマ「その発言はよくな「ゼクロムッ!!」
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「キュレムとレシラムと一緒に生まれたポケモンだから…」
Aは手を離すと怒りの表情でゼクロムを見上げた。
今のはAにとってスルーできない発言。
そしていつまた寂しい感情が襲ってくるのかわからない状況。
精神的に不安定になっているのだろう。
「ゼクロムも同じように優しいんだと思ってた…」
ゼクロム「共に生まれからと言って性格まで同じだと思うな」
「性格じゃなくて…その…」
ゼクロム「その…何だ?」
「キュレムとレシラムは…性格は違うけど優しいところがあって…」
ゼクロム「言い方を変える。私にもその優しさがあると思うな」
共に生まれたから同じように優しいと思うな。
そう言うとゼクロムは洞窟の外に向かって歩き出した。
ダクマ「ゼクロム…どこへ…」
私はてっきりAの側にいてくれるものだと…
催眠術が解けるまでいてくれるものだと思って…
ゼクロム「面倒臭い女だ…私は行く」
ダクマ「しかし…それだとAが…」
「…いい」
ダクマ「A…?」
「迷惑な話だよね…勝手に来て…側にいて欲しいって…」
ダクマ「でもそれは仕方のない事で…Aも被害者…」
ゼクロムがいなくなったら泣くだろう…?
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トモ(プロフ) - ゆいさん» 私の作品を見て下さりありがとうございます!素敵だなんて嬉しいです!私もポケモン達の幸せを想像しながらこれからも更新頑張ります! (1時間前) (レス) id: 4d51051818 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして!いつも作品拝見させていただいてます。対人ではなくポケモンで伝説というのが素敵だと思います!私の青春でもあるポケモン達が幸せになることを祈って更新楽しみにしています!これからも応援しています! (5月14日 0時) (レス) id: d82411c87b (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 桜月深穹さん» お待たせしました!こちらこそありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» いつもありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
桜月深穹(プロフ) - 更新ありがとうございます! (4月18日 12時) (レス) @page18 id: 4eca133fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2023年12月30日 0時