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夜の何時くらいだろう。
スマホロトムがないから時間がわからない。
こう言う時に腕時計の必要性を感じる。
ダクマ「ふあぁ…」
「ふふ…眠いね…ふあぁ…」
ゼクロム「明日は早い…2人とも寝ろ」
「ダクマ…寝よっか…」
ダクマ「あぁ…」
地面に横になり、目を瞑る私とダクマ。
私の場合は泣き疲れ、眠りに落ちるのは早かった。
ソワソワする…
落ち着かない…
眠りが浅い…
何でだろう…
怖い…
怖くなってきた…
起きて…
私…
ゼクロム…
いなくなっちゃう…
また寂しくなる…
もう嫌だ…
あんな辛い思いはもう…
「はぁ…はぁ…」
眠りについてからどれほどの時間が経過したのだろう。
気付けば上体を起こし、一点を見つめていた。
私の隣でダクマは気持ち良さそうに寝ている。
眠れない理由はただ1つ。
ゼクロムがいなくなるかもしれないと言う恐怖心からだ。
「あれ…あれ…?」
私は立ち上がり、ゆっくりと歩き出した。
「ゼクロム…どこ…ゼクロムっ…ッ?!」
ゼクロム「ここにいるぞ…A」
「ゼク…ロム…」
走り出そうとした瞬間、引き寄せられる体。
背後からゼクロムの大きな腕に包まれている。
ゼクロム「私がいなくなる夢を見たのか?」
「夢じゃなくて…何かソワソワして…眠りも浅かった…」
ゼクロム「そうか…」
焦るあまり気付けなかった。
私の為に側にいてくれたのに。
「ゼクロム…」
ゼクロム「何だ」
「催眠術が解ければ私と離れられるから…それまでは…ごめんね…」
早く解放されたいよね…
こんな事になって…
本当にごめんなさい…
ゼクロム「A…寝ないと疲れが取れないぞ」
「うん…」
ゼクロム「私の腕の中なら安心して眠れるか?」
「えっ…えっ」
ゼクロム「…眠れるみたいだな」
「うわっ…」
両手で私の体を抱き上げたゼクロム。
口先が私の顔に触れそうなほど近い。
ゼクロム「…小さいな」
「あ、あの…ありがとう…」
ゼクロム「あぁ」
「おやすみ…なさい…」
ゼクロム「催眠術が解ければ…」
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ゆい(プロフ) - 初めまして!いつも作品拝見させていただいてます。対人ではなくポケモンで伝説というのが素敵だと思います!私の青春でもあるポケモン達が幸せになることを祈って更新楽しみにしています!これからも応援しています! (5月14日 0時) (レス) id: d82411c87b (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 桜月深穹さん» お待たせしました!こちらこそありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» いつもありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
桜月深穹(プロフ) - 更新ありがとうございます! (4月18日 12時) (レス) @page18 id: 4eca133fc5 (このIDを非表示/違反報告)
豆 - 更新ありがとうございます!これからも応援してます! (4月17日 23時) (レス) id: bd695989a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2023年12月30日 0時