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ダクマside
「ゼクロム…だと…」
洞窟の奥から姿を現した黒色の巨体。
レシラムと共にイッシュの英雄と呼ばれる伝説のポケモン。
まさか飛ばされた場所が偶然にもゼクロムの住処だったとは。
ゼクロム「ここで何をしている」
「来るな…こっちに来るなっ…」
男はナイフを落とすと私の腕から手を離した。
ダクマ「A!起きて!起きて!!」
眠るAの肩を揺らす。
男が去った後の標的は間違いなく私達だ。
ゼクロム「何をしていると…聞いてるんだ!!」
ゼクロムの咆哮。
男は悲鳴を上げると洞窟を出た。
しかし男の姿がまるで瞬間移動のようにスッと消えた。
まさか外は崖で転げ落ちたのではないだろうか。
途端に不安になり、私は男の後を追った。
「んんっ…」
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ダクマ「よかった…」
崖ではあったが傾斜は緩やか。
男は慌てた様子で森の中に逃げていった。
「あれ…ここは…」
背後からAの声が聞こえ、振り返る。
ゆっくりと上体を起こすA。
どうやら私の呼びかけで起きたようだ。
ゼクロム「何だ…お前達は…」
側に立つゼクロムが不思議そうな表情でAを見る。
事情を説明すれば攻撃はしてこないだろう。
ダクマ「あなたの住処で騒いでしまい申し訳ない…実は…」
「このポケモンは…」
私に背を向けた状態で起き上がるとAはゼクロムを見上げた。
『あなたは目が覚めた時に見た相手から離れたくないと思う』
『離れそうになると寂しくて涙が出てきてしまう』
ダクマ「A!目を瞑って!ゼクロムを見たらダメだ!」
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ゆい(プロフ) - 初めまして!いつも作品拝見させていただいてます。対人ではなくポケモンで伝説というのが素敵だと思います!私の青春でもあるポケモン達が幸せになることを祈って更新楽しみにしています!これからも応援しています! (9時間前) (レス) id: d82411c87b (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 桜月深穹さん» お待たせしました!こちらこそありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 豆さん» いつもありがとうございます! (4月21日 20時) (レス) id: 31daee4d89 (このIDを非表示/違反報告)
桜月深穹(プロフ) - 更新ありがとうございます! (4月18日 12時) (レス) @page18 id: 4eca133fc5 (このIDを非表示/違反報告)
豆 - 更新ありがとうございます!これからも応援してます! (4月17日 23時) (レス) id: bd695989a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トモ | 作成日時:2023年12月30日 0時