97話 酒 ページ50
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……落ち着いた
テヨンを寝かしつけ、鈍く痛む右腕をおさえる
……無理矢理使ったのが間違いだった
穏やかな顔で眠るテヨンの頭を撫で、部屋を出た
『っ…て、お前なんでこんな所に？』
ハ「酒をついでくれる
美人を強調するんじゃねぇ
微かに胸が痛んだ
『……あそ、じゃあ綺麗なお姉様を探しておいで』
師匠に破門を取り消して貰わなきゃ
横をすり抜けようとした瞬間、手首を掴まれた
ハ「ちょっと付き合え」
『ちょ、私は美人のお姉様じゃないぞ！？』
ハ「あぁ、でもお前はいい女だ。そこらの美人以上のな」
サラッと言ってのけるハクに嬉しさと共に腹立たしさを感じた
『……で、肝心の酒はどこよ』
ハ「ジジイの秘蔵酒を取りに行く」
『よし、のった』
盗みとイタズラは私の
ハクの横に付き、今までやった数々のイタズラを懐かしんだ
地心では、厨房から食べ物を盗んだ
姫様の従者になる前は、蝉の脱け殻を服に付けた
スウォンには………
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『なんでかな……スウォンが頭から消えてくれないや……』
ボソッと言った
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『うギャっ』
ハ「前を見ろ。それだから何時も馬鹿やるんだ」
『お前は何時も、一言多いんだよ！』
私の言葉を無視して、ハクがある一室を開ける
ズラリと並ぶ酒壷に、ツンとした酒の匂い
ハクは無言で一つ、酒瓶を取った
『……月見酒とは洒落てるねぇ』
ハ「お前に風流を感じる心があったのか」
『その言葉、そっくりそのままお前に返す』
月の映る杯に口を付けた
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ハ「明日、俺は風牙を出る」
『！？ゴホッ……』
急な言葉に、酒でむせた
部族長であるお前が………？
止めようと口を開いた瞬間、ハクに言われた言葉に息が、出来なくなった
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「お前は、地心に帰れ」
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続編出来ました！
朱龍の血を引く少女は高華の獅子3
これからもよろしくお願いします！！！
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fruit - ハクのハが八「はち」になってますよ。 (2021年8月11日 0時) (
レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - そう、思って頂けて本当に嬉しいです！！ありがとうございます！ (2020年5月6日 17時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - 毎日更新を楽しみに待ってます！！夢主とハクの絡みが面白くて、気付いたらニヤニヤしながら読んでます笑 (2020年5月6日 16時) (レス) id: 8ecca9012c (このIDを非表示/違反報告)
コロコロオムレツ - ありがとうございます！ (2020年5月3日 10時) (レス) id: b67c3bf95a (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: 2782a43946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロコロオムレツ | 作成日時：2020年2月23日 11時
