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デュース・スペードの事件簿2 ページ25

「つまりホーンテッドマンションに居ると言う事ですね。」とA先輩は頷く。
「ホーンテッドマンション?」と俺は首を傾げる。
ホーンテッドマンション、文字通り取り憑かれた高級住宅。ゴーストが大量に徘徊するマンションだ。

A「中には入りましたか?」
「いや、入っていない。」
不動産屋は青ざめた顔で答えた。
もしかしたら奥さんはマンションに閉じ込められているかもしれない。
そんな俺の心情を察したのかA先輩は「君の勘の通りだろう。警察は街中で探しているし、他の件を調査している。ここはマンションへ向かい捜索しよう。」と言った。
「あそこはゴーストハウスだぞ!危険過ぎる!」と不動産屋は焦り出すけど、A先輩の一言で静まる。







「俺はホーンテッドマンションの常連客だ。」



「は」と気の抜けた声を出す。
「常連客?」と不動産屋は情報をすぐに飲み込めずオウム返しする。


詳しいことは所変わってマンションで話した。

実は昔から、A先輩は年一でマンションに訪ねる人だった。
マンションの主人はゴーストであったけど、オンボロ寮にいるような悪戯な性格ではなく品性のある性格だ。
主人はA先輩とは知り合いでよく話をしていたそうだ。
その主人に仕えるのは壮年の執事と若いメイドだ。
執事はトレイン先生のように厳しい雰囲気を、メイドはニコニコと明るい雰囲気を持っていた。

主人は不動産屋の奥さんを見かけていないらしい。
此処には居ないみたいだ。
主人「今日は結婚式があるんだ。良かったら出席してくれないか?」
デュース「えっ、結婚式ですか。」
A先輩は「もちろん参加します。デュース君も」
デュース「まだ、何もいっ「それは良かった、じゃあ六時からね。」」
主人はニッコリしてその場を離れて行った。
ジトッと横を見るとA先輩は「悪いが、今回は必要事項だ。」と淡々と言った。
デュース「必要事項ですか?」
A「嗚呼。執事、客室をお願いします。」
執事は了承し、二階の客室へ案内した。


客室に入り、執事が去ると「このマンションは黒だ。」とA先輩はキッパリと言った。
デュース「黒、確かに黒い壁ですし、」
「比喩だ。実は昨日ゴーストからの手紙が届いた。」
テーブルの上に置かれたのは結婚式招待状だ。
開催予定日は明日と書かれている。
奥さんは二日前から行方不明。
そして昨日、一日前に送られた手紙。
二つ関係あるとA先輩は踏んだ。

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作品ジャンル:ファンタジー
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雪猫 - ♡のアズールとリドルに来て欲しいですね(・ω・) (2022年10月11日 17時) (レス) @page5 id: f747907852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon  
作成日時:2022年10月2日 11時

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