王様の角 ページ33
A「嗅がせただけです。」
リリアは可笑しそうにまた笑う。
黄緑髪青年はセベク・ジグボルトで銀髪青年はシルバーと言う。
身長はシルバーより高いセベクだが歳下。
父親は無表情のまま黙々と食べている。
考え事かな。
此処に来て思ったけどマレフィセントって呪いをかけたのには何か不服があったからなのかな。
此の世界でグレードセブンに尊敬する者は大抵は、心が恵まれていない者が多かった。
不安になってきて食べてる飯の味が少し薄く感じた。
心が折れる前になんとかしたい。
俺は目標を決めて後で考えるようにした。
A「ナイトレイブンカレッジの方ですか。」
リリア「うむ、儂等はそろそろ二年生になる頃ぞ。シルバーも入学する予定じゃ。」
すごいな名門校に招待されるなんて。
俺はどうなんだろう。
リリア「さて、Aや。まだ歳を聞いとらん、いくつかの？」
歳を言うと「シルバーと同い年じゃな。」とリリアは笑顔で言った。
セベクは一個下だ。
同級生かなと思ったけど意外だったな。
それより初対面の時からずっと気になってたアレ。
A「マレウス・ドラコニア…不躾ですが……
角を触らせてください。」
俺以外の父親含め5名は目を見開く。
セベクは「不躾だぞ！」と声を大きく轟かす。
シルバーは普通の表情になる。
リリアは面白そうに「くふふ」と独特の笑い声を出す。
マレウス「ほう…。」
父親はまた気難しい顔になる。
マレウス「僕の角を触りたいとは…随分と変わった者だ。」
だって角だぜ。あのマレフィセントの角の形。
触るか触らないか、選ぶなら触る。
A「触りたいんです。」
父親は懐から子育て記録簿を取り出して確認する。
父親よ、俺は元々こう言う性格だ。
ディズニーが絡んでるとテンション上がるんだ。
俺は触りたい理由を事細かく説明する。
A「茨の女王がもてる大変美しい漆黒の角は正にその者の強さの象徴であり、欠けてはならない唯一無二の貴重なものであります。
茨の女王は訳あって亡くなりましたが、妖精族の中で抜きん出て優秀で強く素晴らしいドラゴンであり、多くの部下を持った立派な上司であり、なによりも威厳に満ちた魔法使いでありました。
同じ角を持つ貴方自身も同様に聡明で王に相応しい方であり、畏敬に値します。
ある城に私が居たら歓迎し、心ゆくまで…最大限に満足いくように振る舞いたいです。」
俺の顔が動けれるようになったら、きっと口端は上がっているだろう。
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柳玲霊鑑(プロフ) - 指摘有難うございます。しかし、此処だけの話…其れは伏線です。(о´∀`о) (2022年7月27日 22時) (
レス) id: e9bdb0e98f (このIDを非表示/違反報告)
琥雪 - 19話の主人公が、ジェイドを呼ぶとき、ジェットになってますよ (2022年7月27日 15時) (レス) @page20 id: 7cb0ef4db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳玲霊鑑 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時：2022年4月3日 22時
