ユニオンバースデー2 ページ43
クルーウェルは玉露が気に入ったらしく作る工程を聞いて来たから紙に書いて渡したら、和やかに去る。
トレインは甘い味がしたから娘達にも飲ませようと機嫌よく去って行った。
その途端、閉めた扉を勢いよくクルーウェルが開けた。
いきなりで驚いたがクルーウェルは構わず言った。
「最初はしおらせないのか?」
「しませんよ。」
「日光には」
「当てません。」
「煎茶であるのに?」
先程バルガスにアミノ酸があると言った。それはテアニンなどの事で旨味を上げる効果がある。大抵の茶が苦いのはカテキンと言う渋い味が原因だ。
カテキンは光合成を抑えれば増えないから光を当てなければ良いのだ。
「摘み取ったら酸化を防ぐために蒸して、かき混ぜる。
次に余分な露を除き、重なったりした葉を離す。回転揉み、玉解き、中揉、転操揉・こくり 熟しながらもほぐしては揉んでを繰り返す。
それから針状に伸ばして乾きムラやムレが起きないようにする。
最後に均一に広げて乾かす。火臭や焦臭をつけないようにする。」
茶を作るのも骨が折れるよな。
濃い緑色の磌茶を一口する。
「一応言っときますが、使っているのは新芽で非常に柔らかいですから機械で摘んではダメですよ。検査を通して人の手で揉んでます。一番茶の中で最高の茶葉が玉露。
年によって豊作と不作があるので価格は変わりますし、同時に味が違います。」
俺は日頃の感謝を込めて言った。
「お世話になっている先生達がお気に召したようで嬉しいです。」
クルーウェルは手にしている茶葉と俺を交互に見た。
クルーウェルベリーエレガント
スパ○ファミリーの教師になってるよ。
そこはグッドボーイじゃなくて?
真逆、トレインもこうなるとは思わなかったけど。
一方三人は
アズール「青!」
リドル「赤!」
ジャミル「黄!」
ユニオンジャケットの色で揉めていた。
アズール「深海の器の人!青!」
リドル「薔薇の情熱の人!赤!」
ジャミル「黄金の人!黄!」
ガチャとドアが開いた。
カリムだ。
カリム「何を話しているんだ?」
ジャミル「Aの誕生日に着せるユニオンジャケットについてだ。」
アズール「青か赤か黄かを議論しているんです。」
カリムは少し思考した後に「白なんてどうだ。ダイヤモンドに貝から出た真珠、カモミールのような感じがするからな。」と笑う。
三人の心は賛成と揃った。
カリムが去った後に三人は
「ボクが」「俺が」「僕が」
『第二回プレゼン争奪戦』続行
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時