雪の妖精と人3 ページ34
セレーナとグロウは後に結婚した。
リリアはセレーナに良いのかを聞く。
セレーナは優しい顔で頷く。
助っ人としてグロウは魔法陣を描く。
リリア「セレーナ、グロウ、お主達の長所を代償とし生むと良い。」
魔法陣は光り、赤い衣で包まれた赤子が出た。
リリア「その赤子がお主じゃ。」
惚気話を聞きたいと父親と関わりの多いリリアに聞いたが…
俺、母親の腹から誕生した訳ではないんだね!?
リリア「くふふ。おかげでセレーナの髪は質が落ちて、グロウの瞳に黄色の光は無くなったが、二人は後悔はしとらぬぞ。何故か分かるか?」
答えはもうとっくに出ていた。
「愛か」
トレインも満足そうに頷いた。
セレーナ「何よりも助けようとする思いが似てる。」
暗い森林の中でグロウはセレーナの発言と過去を思い出した。
セレーナ「…Aをお願いね。」
セレーナはグロウにAを託して泣きそうに笑った。
グロウはセレーナを抱きしめて囁いた。
「安心しろ。向こうが暗かったら灯をつける。」
セレーナはボロボロと崩れるように泣き、相槌を繰り返した。
「待ってるわ、グロウ。」
そうセレーナは言って小さなダイヤモンドがサラサラと上昇するように消えた。
残ったのは霜や雪だった。
寒い冬なのに何故だかセレーナがそこに居るように温かく感じる夜だった。
グロウは安らぎの笑みで空を見上げた。
グロウはユニーク魔法である灯火を出して通路を作って行った。
周りの邪気は消えて弱まっていく。
温かくも明るい冬の夜の出来事だった
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon
作成日時:2021年11月28日 19時