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変わった先生 ページ15

「剣を貸しても良いですか?」
マレウスへの褒め事件から少し態度が柔らかくなったセベクは「少しだけだ」と了承した。

うん、想像通りに重い。
ザクッと土に刺さる。
筋肉は少しあってもセベク程ではない。
経験の差を思い知らされる。

鉄の顔で苦笑いと言う表情が出来ず、口を半開きにする。
剣は返して、自分の持っている物を見る。


そして一言
「少し、手合わせしよう。」

セベクが風の音を立てて振り下ろす。
俺は横に避けて、持っている武器を振り下ろして剣を折った(・・・)
セベクは予想外な顔で口を閉じている。
静寂を壊したのは、シルバーだった。
「折れた」

俺は持っている武器と折れた剣を見比べる。
真っ直ぐで白く輝きを放つのが特徴的な剣はセベクのだ。
俺の武器は少し曲がっていて黒い波が映える。

俺は淡々と「君の実力不足のせいではない。」と言った。
セベクは俯いた頭を上げて俺を見下ろす。






さぁて!何故こうなったか説明しよう!
時は入学前でなんと12歳の頃。
父親が俺に『知人を紹介する』と言って、連れられた先は何とヒヨコのデザインの看板がポイントの

酒場だ。

大量の武器が壁に飾られてある。
中にいるおじさん達はヴァイキングのような格好をしていた。
不気味で重苦しい空気。
そして強い口調でおじさんは言った。
「グロウ先生!」
気さくに健全に

父親は適当に返事する。
次々と「また会えて嬉しいよ。」「あの日は助かったよ。」と旧友に話しかけるように言った。
もしかしてラプンツェルのモデルさん達?
父親は「頼みがあってきた。」と変わらない口調で話す。
「頼み?」

俺は誕生日プレゼントには切れる物が欲しかったのだ。
おじさんはしゃがみ、何が欲しいかを聞く。
俺は欲しい物の詳細を言ったが、おじさんは頭を抱えた。
仕方ない、この酒場に置いてある武器は俺の望む物はないからだ。

おじさんは暫く考え、「あの人はどうだろうか?白黒の髪をした錬金術に詳しい先生だ。」と言った。
父親は顎に手を当てて頷く。

父親と俺は酒場から出て、NRCに行った。
白黒の髪の先生は科学室で薬草を切っていた。
先生は後ろをチラッと向くと父親に気づいて「A先生」と言った。
真っ赤な手袋に毛皮の白黒ボーダー柄上着。
身長は高い方だ。
先生は視線を落として俺を見る。
「俺の息子だ。紹介しろ。」
A「Aです。」

刀は強い→←マッスル



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設定タグ:転生 , 救済   
作品ジャンル:ファンタジー
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たろ。(プロフ) - パ、パ、パ、パパぁ!!!!! (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柳玲霊鑑 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/be moon  
作成日時:2021年11月28日 19時

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