【歌い手】俺の恋人は…。【男主】 (ページ4)

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第36話ページ4

まふまふside

あれから1時間サボってずっと一緒にいた。

手を繋いで…ずっと…。

たまに、キスして、キスされて…。

付き合ってもないのにどうして…なんて…そんなの分からない。

ただ、お互いにしたいからして、されたいから拒否をしなかった。

ただ…それだけ…。

天「今日は一緒に帰ろう。」

ま「うん。」

なぜかは知らないけど、そのままずっと時が止まってしまえばいいと思った。

結局、教室の前まで手を繋いでいた。

離れた手の温もりが名残惜しい。

ﾓﾌﾞｺｫ「あ、あのｯ！将太君！」

天「ん？どうしたの？」

今女の子と喋るその口と、僕の口が重なって…絡みあって…溶ける…

さっきのできごとを思い出して、少し顔に血が集まる。

ﾓﾌﾞｺｫ「ほ、放課後…話があるの…///」

天「わかった。」

告白…されるんだ…。

天「待っててくれる？」

ま「別にいいよ。」

天「スグ終わらせる。」

コイツ酷いななんて思いながら席に座る。

スマホを取り出し今付き合ってる子のLINEを開く。

そして、別れを告げて切り捨てる。

すると、彼女はいきなり立って僕の前に来る。

元カノ「ちょっと真冬！コレどういうことよ！」

ま「まんまだよ？」

元カノ「私は別れる気なんて((ま「言っておくけど、僕は君に好きだなんて言ったことは1度もないけど。」ｯ…！」

自分でも思うほど、最低な男だ。

授業も全ての項目が終わり、放課後になる。

僕は将太を待つために、教室にいた。

窓を見ると、将太と女の子が話してる。

ズキリ…

眠っていよう…。

机に突っ伏して、目を瞑る。

目が覚めたが、まだ将太は来ていないようだ。

窓の外を見ると、女の子が将太にキスをしていた。

ズキンｯ！！！

結晶が砕かれたように痛む。粉々に…個体の残らないくらい粉砕されるくらい…、

心が痛む。

目からは自然と涙が出てきて…見ていられなかった。

僕は鞄を持って走り出す。

家まで…全力で走る。

バダンッ！！！と勢いよく閉めて、ドアによっかかりながらズリズリと崩れ落ちる。

目かも涙が止めどなく出てくる。

ま「見なきゃ…よかったｯ…」

胸が…痛い…。ズキズキズキズキ…ずっと痛い…。

きっと将太は…あの子と幸せになるのだろう…。

ズキンッ！！

さっきのよりは痛くないが、背中かを槍で貫かれたような痛さ。

それと共に落ちていく僕の意識…。

病名…早く見つけないと…。

じゃないと…不安になる…。