陰陽師ですけど何か (ページ35)

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第32話ページ35

龍器side

龍「と、まぁ、こんなもんかの」

ま「今回、最後の歌も…兄のためなんだ。」

龍「驚いたことに、今回は違った。」

l「え？」

龍「今回Aが投稿する曲は２つ。」

そ「２つも？」

龍「あぁ。１つ目は、from Ｙ toＹ。もう１つは、立ち入り禁止という曲だ。」

ま「立ち入り禁止って、僕の曲…。」

龍「fromＹtoＹは、皆に向けて謝罪と感謝の気持ちを込めて。立ち入り禁止は、自分が本当の事を言えない悔しさを込めて。」

立ち入り禁止とfromＹtoＹを歌い切った後、Aは泣いた。

久しぶりに見た、Aの涙であった。

そ「それで、あんたの提案とやらは？」

龍「我の提案は、Aを結婚式場から拐おうということだ。」

伊「はぁ！？」

浦島坂田船「せーのっ(小声)、死に行くのかよ！！」

ま「せーのってすっごい聞こえたんだけどwwww」

坂「バレたぁぁぁぁぁあああああ！！」

うん。はっきり言って騒がしいなw

龍「これは、我からの頼みでもある。」

l「頼み？何で。」

龍「我はもう、Aに大切なものを失って欲しくは無い。嘘をついて欲しくはない。」

セ「でも、それってA君が決めた事なんですよね？」

「だが、今のこの状況を見てみろ。Aが閉じこもって、代わりに我がいる。」

志「閉じこもってるから、龍器にとっては入れ替わることが簡単ってことか。」

龍「まぁ、そういうとこだ。結婚の道を選んだのはA自身。」

天「だから、何？」

龍「だが、1番心に傷を負っているのはAであった。」

う「自分で自分の首をしめてんのかよ。」

龍「そうだな…。」

首をしめてる…。そうなのかもしれん。Aは、自分を嫌ってあるからの…。

セ「１つ聞いていい？」

龍「何だ？」

セ「傷を治したのはA君やって聞いたんやけど、あんな深い傷、どうやって治しはったん？」

龍「言いにくいが、自分の命を削ったのだ。ここを見てみろ。」

我は少し服をめくる。そこには、傷跡がくっきり残っている。

セ「そこ！！僕が怪我しとったとこやないですか！」

「Aを止めたのだが、これは俺のせいだからと、聞かんかった。」

96「だから駄目って、言ったのに…。Aの寿命って、後何日？」

龍「主は知っておろう…。」

96「皆にも、一応と思って…。」

龍「よかろう。」

息を吸って喋りはじめる。

龍「タイムリミットは、明後日の14時まで。我もできるだけ伸ばす。」

全-龍「分かった。」