97 ここに在る理由 ページ47
「代表・・・実験は成功なんだな。やばいウルトラビーストを捕らえて、こいつらブッ壊して良いんだよな！」
唯一、代表以外にアローラの危機を喜ぶ大人が一人。
破壊することに目が無いグズマは、先程バトルで敗れ、狂い叫んだことも忘れたかのように、集まる子供を見下した。
グズマも、ビースト計画のことは十分ルザミーネから聞かされていた。この屋敷の外でアローラの空に変化が起きたことに気が付き、この場へ乗り込んで来たようだ。
「そうね、グズマ・・・。でも、まずはそこにいる子供たち、静かにさせて。今度こそ黙らせてよ。」
いつだって、大人の言う通り。
島々に危機が齎されたこのときでさえ、それに従う必要があるというのか。
この場に集まった以上、黙らせられるわけにはいかなかった。
ポケモン勝負の前では、大人も子供も無関係だ。
グラジオは、ルザミーネやビーストの前に出た。
「オレはビーストを止める！」
ヌルを繰り出し、自分たちには意志があること、存在していること、果たすべきことがあると、示すように、大人へと言い放つ。
「オレの相棒ヌルは、ビーストキラーとして生まれた！」
更に、グラジオは、ここまで共に来てくれたヨウとハウへ、トレーナーとしての実力を見込んで、頼んだ。
「ハウはグズマ！ヨウ！代表を止めろ！！でないとアローラはビーストばかりになる！」
そして、自分の後を追って走ってきたAにも。
「A・・・後方支援を頼む。ピジョットで、ヌルをサポートしてくれ。」
力を貸してほしいと、真剣な眼差しを向けた。
「うん・・・分かった。」
Aには、バトルに対する不安が今も無いわけではないが、当事者として、トレーナーとして、最愛の人を信じる者として、共に戦う決意を固めた。
リーリエは、ポケモンを持たない為、ケージの中のコスモッグの無事を祈る他無かった。ポケモンが苦しんでいるのに、本気を出すべきときに、何も出来ず、悔しさを覚えていた。
Aはグラジオと共に、ふわふわと浮遊する、ガラス細工のようなビーストを見つめた。
・・・これが、ビースト・・・。
ビーストと聞き、獰猛で見るのも恐ろしい姿を想像してしまっていたAだったが、
現れたビースト・・・ウツロイドの、美しささえ感じられる神秘的な見た目に、不思議さと緊張を感じていた。
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
