86 反骨 ページ36
「スカル団を撤収させてくれ。オレたちは、代表に話がある。」
久しぶりに目にした、自宅とも言える建物。
その入り口の前で通せん坊しているのは、予想通りの人物だった。
スカル団のボス・・・グズマが、やって来たグラジオを見て、高笑いする。
「代表なら今まさに、ビーストを呼ぶため準備中だとよ。お前らは鼠取りにかかったと思ってたがよ。箱罠の餌まで逃されちゃしょうがねえ！脱走した鼠共は、ぶっ壊して『骨』にするしかねえよなあ？」
グズマはやはり、これまでグラジオたちがどこに居たのかも、グラジオが今後用心棒として使えなくなることも、分かっているようだった。
通りたければ倒してみろ、そんな目付きだ。
応えるように、グラジオはモンスターボールを手に取り、グズマを睨んだ。
「強くなりてえんだったよな。オレ様に雇われていたお前が、勝てるとでも思うのかよ？わざわざ盾突いて、ブッとばされるためにオレ様の前に来るなんてよ！」
グラジオは、これまでグズマと戦ったことは無かった。グズマから用心棒として雇われる直前、入団テストと称し行われた下っ端連中とのポケモンバトルで、当時の腕前を見られたくらいだ。
グズマが虫タイプの使い手で、彼にボスの格を保てるだけの強い力があることも、分かっている。
「・・・勝負してみれば、分かることだ。」
その力に敵うのか、という迷いは、今のグラジオには無かった。
今は、全力をぶつけるだけ。
グラジオはゴルバットを、グズマはグソクムシャを繰り出し、二人の激闘が始まった。
一方その頃、ヨウたちは・・・。
向かって来るスカル団の下っ端軍団に、段々と距離を詰められつつあった。
「グラジオに任せてー、その間はバトルで乗り切るしかないよー！」
ヨウもハウの言葉に頷いた。
グラジオがグズマとのバトルに勝つまでの間、何人か相手をすれば良い。そのつもりで、グラジオも先陣を切ったはずだ。
恐らく、最初の下っ端とのバトルに勝てば、恐れ慄き勝負をせずに道を譲る者たちも出てくるだろう。
「・・・グラジオ・・・。」
不安そうなAの視線は、ずっと、遠くなっていったグラジオの後ろ姿に向いていた。
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
