53日目。 ページ17
「伏せて!」
「ぐえっ?!」
だんっ、と床に叩きつけられたと同時に、カッと音がして先ほどまで私が居た場所にナイフが刺さった。
いやあの、絶体絶命なのは分かるんだけど今背中めっちゃ痛かった。
ついでにお腹も。いやむしろ全身が痛い。
「なぜお前がここに居る……?」
「僕達、イルミの友達なんだ♥」
「ターゲットがどうやってここに忍び込んだ」
ヒソカさんを完全に無視して、こちらをじっと見てくる。
ギラギラとしているのに、なぜか冷たい眼光に射抜かれて、まるで操作されてるみたいに身動きがとれない。
その間にも、シルバさんは一歩一歩近づいてくる。
確かこの人変化系だったはずなのに、私、なんで――
「……まあまあ待っておくれよ♣僕のことは無視かい♥」
――その張り詰めた空気を破ったのは、なんとも言えない声のヒソカさんだった。
「む」
一瞬、ほんの一瞬、それだけだった。が、シルバさんの気がそれたその瞬間、私は普段では考えられないようなスピードで彼の横をすり抜け、廊下へと走った。
「逃がすか!」
「まあまあ♣その前に僕の相手をしておくれよ♥」
後ろで小さく聞こえるヒソカさんの声に感謝しつつ、向かってきた執事さんを倒して逃げる。
こうなれば頼れる人間はもうあと一人。
幻影旅団の参謀役さんだけだ。
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バナナ - とっても最高でした!!有難うございます!!更新待ってます!! (2022年9月20日 2時) (レス) id: e7b90db1c1 (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - 孤歌さん» ありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです……!これからもよろしくお願いします! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
どらやき(プロフ) - みーたんさん» コメントありがとうございます!ぜひ続編でもお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年7月3日 23時) (レス) id: a2747e3aed (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - 初めまして凄く面白いですね!更新待ってます(゜∇^d)!! (2018年7月1日 15時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん - 一言で言うとやばすぎますね (2018年6月24日 20時) (レス) id: 46104a2fe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どらやき | 作成日時:2016年1月24日 18時