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※
(テヒョン side)
また、Aが撮り直している。
今回で何回目だろ?
覚えてないけど二桁はいっている…気がする。
正直俺は1発目に撮ったやつで十分いいと思うんだけど…Aはそうは思っていないらしい。
なんでなのかな?何がそんなにダメなんだろ。
Aの先程撮った映像を見る顔は真剣でかっこよかった。普段は可愛いし面白くて変なのに
こういう時にカッコいいのってずるいよね。
出来る仕事人ってやつ?
今さっきまで一緒に怒られてた人間にみえないや。
あ、また不満そうな顔した。
「あー、また撮り直しかぁ。」
「あ、ジミナ!」
俺の隣でいつの間にか撮影が終わっていたらしいジミナが言った。その視線の先にはAがいる。
「そうみたい!なんか納得いってなさそうな顔してたから。あ、始まった。」
「うーん、何がダメなんだろ。」
今はAが女優さんの顔に沿って手を這わした後くいっと顎をあげるシーン。
その時にふとAがこっちを流し目で見てきたかと思うとぺろっと唇を舐める。
ごくり、と喉が無意識に上下に動いた。
う…わ…なにいまの…。
「じ…ジミナ、今のみ…。」
そこまでいって俺は言葉が出なかった。
だって、ジミナが顔を真っ赤にしてたから。
「い、今のなに…あれは危険すぎるでしょ。」
世に出しちゃヤバイとか隠さなきゃとか
なんとか言いながら顔に手を当てるジミナ。
「Aのあんなセクシーな流し目初めて見た。
あんなの僕が知ってる可愛いAじゃない…!僕が女優さんだったら卒倒ものだよ!!
もう!!またペンが増えちゃうなぁ。」
興奮気味に言うジミナにちょっと引きつつ俺はまたAをみると、今さっきのセクシーさは消えて、真剣な表情でカメラの画面をみていた。
俺はAにそっと近づきカメラを覗く。
うん、やっぱすごいや。
「うわぁ、A!
このシーン本当にキスする前みたい。」
そう言うとAは少し驚いたように目を開いたかと思うとふにゃって笑った。あ、可愛い。
「えへ、そう思います?」
「うんうん!Aの魅力が出ててすごく好きだな、これ。」
そう言うとAが嬉しそうにえー、じゃあいっか。と呟くと監督に何度もありがとうございました。って頭下げてた。
あ、満足したのかな?
「A、もう撮り直ししないの?」
「え?…へへ、はい。
だってテヒョニヒョンが褒めてくれたからいいかなって。」
え、抱きしめていいよね?
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sasa(プロフ) - ふまけん*たわーさん» コメントありがとうございます!変態な部分は私の性癖といいますか…はい、すみません、たまに暴走しちゃいます。いい塩梅でいけるようこれからも頑張ります!笑 (2018年3月9日 23時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
ふまけん*たわー(プロフ) - この変態ぶりがたまらないです笑 ギャグとシリアスが織り交ざってて面白いです!! (2018年3月8日 21時) (レス) id: 3ff23f2807 (このIDを非表示/違反報告)
sasa(プロフ) - みんゆんさん» うああ、コメントありがとうございます。戦力外ナムの可愛さ伝わって嬉しいです笑笑 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 0633b6760c (このIDを非表示/違反報告)
みんゆん(プロフ) - 戦力外ナム可愛すぎでした笑 (2018年3月5日 17時) (レス) id: 12ed10ffb4 (このIDを非表示/違反報告)
shinov347(プロフ) - sasaさん» あ、もう間違いなく最後まで待ち続けます笑笑 応援してます。 (2018年2月20日 17時) (レス) id: 5f35cc03ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sasa | 作成日時:2018年2月7日 13時