貴方side ページ6
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『貴方にはわからない。こんな人生』
ちゃらんぽらんで自由な貴方に私のこの辛さは絶対わからない。
孤独で誰にも愛されない惨めな人生。
そんな自分を、と思ううちに涙が出てくる。
彼のズボンに1粒、落ちた。
「あたりまえだろ」
彼はその後すぐに
わかるわけねぇじゃん、と答えた。
ふっと鼻で笑って。
「お前に何があったのか知らねーし。でもさ、その死にたくなるくらいに溜まったものをどっかに吐き出す勇気くらい持て。それを自ら言わないで自分の人生を知ってほしい、それをわかってほしいだなんて、身勝手だよな。」
なぜか彼の言葉は私の奥底にまで突き刺さる。
…イタい。
だけど、心の奥のどんよりした部分が消えていくような気がして
「てかさ、こんなにしがみついて震えるくらい怖いんだろ。」
『…』
「なら言ってみれば、」
＿＿＿＿＿＿＿こんなチャラい人。
私の特に嫌いな部類のはずなのに
背中に置かれた手は大きくて暖かい。
「俺にじゃなくてもさ、空にでもいいじゃん」
言葉は少しトゲがあるのに声は優しいから？
面倒くさそうに喋るのに、その表情はどこか心配してくれてるように見えるから？
同年代とあまり喋らなかった私がこんなに喋れたのもびっくりだったけど
『…………怖い』
『…………寂しい』
今まで誰にも言えなかった言葉を声にして言えたのが1番の驚きだった。
「言えんじゃねーかよ」
その瞬間、彼が笑う。
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私は消えたいという事より、誰かに私を見つけて欲しかったのかもしれない。
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蝶-アゲハ-(プロフ) - みーさん» うっへー！ありがとうございます！滝涙。語彙力なくてすいません。これからも読んでください！お願いします！！（土下座） (2021年5月24日 23時) (
レス) id: 7d431f17aa (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！蝶-アゲハ-さんの書く小説がめちゃくちゃ好きです(;_;) (2021年5月24日 22時) (レス) id: ac72a53697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶−アゲハ−
| 作成日時：2021年4月1日 0時
