【鬼滅の刃】星柱は男の娘……？『嫌、僕女だけど。』肆

佰伍拾捌 ページ37

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遊乱「僕は善意で彼らをここに呼んだんだ！」


『善意？自分の代わりに隊士を盾にする事が？』




遊乱と言う鬼は、未だ行方不明だった隊士の襟元を掴み、何時でも美累の攻撃の盾に出来るように位置取りをしていた。



それに対して美累も打つ手無く、刀を振れない。



俺の身体はこの空間じゃ異質で、加勢どころか触れることすら出来やしねェ。



ただ見てることしか出来ねぇなんて…。



遊乱「それはほら、彼がいきなり斬りかかって来たから仕方なく。

でもさ、家に帰って家族に最悪な形で虐げられてこれから先もずっっと苦しみながら生きていくより、僕の盾になって一瞬で死ねるなんてよっぽど楽でしょ？

それに、ここにいて僕に血肉を分けていれば生きていけるんだよ？」



『血肉…』



鬼の言葉で俺も美累も周りの子供や隊士の身体を注意深く見る。


俺は触れる事が出来ないから服の下まで見る事は不可能だったが、美累は鬼に動く事を許され、子供の服の袖をめくって肌を見た。



そこには、大きな布が宛てられており、血が滲んでいた。



それは…腕の肉、脂肪も筋肉もえぐり取られて、骨が見えている状態だった。



『なんで…こんなこと…』



「いいの、いいのお兄ちゃん…」



『…え？』



「私ね、あの鬼さんに腕を食べられるのより、血を飲まれるより、おうちでお父さんに殴られて体を触られるよりずっとずっと楽なの」






「僕も…痛いのは…嫌だけど、しんどいけど、僕を救ってくれたのはこの人しかいないんだ！

誰も、大人も、街の人も助けてくれない。
それどころか姉上と同じ様な目で見て追いかけてくる。」



「ここに来たってことはお兄ちゃんもそうなんでしょ？

ご飯も2日に一回くれるし、食事以外痛い事もされないの！
…確かに他の子供を殺しちゃったりしてるのは見たけど…でも悪い人じゃないの！」





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