【鬼滅の刃】星柱は男の娘……？『嫌、僕女だけど。』肆

佰参拾参 ページ12

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どういう事…？



伝説の呼吸なんて聞いた事が無いし、槇寿郎さんの言っている事が理解出来ない。



取り敢えず、自分は勿論千寿郎君も抱えて出来るだけ距離を置く。



パリーン！！



瓶は床にぶち当たり、割れ散った。



千寿郎「わっ…！」



出来るだけ僕の居た位置からは飛び退いたけれど、割れる物がどの方向に飛ぶかなんて予測出来ない。



千寿郎君近くに飛んで来た破片を僕は片手で叩き落とす。



槇寿郎「チッ…避けたか。」


『避けたか…？室内で瓶を叩き付けるなんて何を考えているんですか！

千寿郎君が怪我をしたらどうするんですか？！』



千寿郎君を安全な場所に座らせ、立ち上がる。



『確かに僕は貴方の言う通り短期間で柱になった餓鬼です。けれど調子になんて乗っていません。

煉獄さんや他の柱方に追い付ける様努力はしています。

伝説の呼吸と言うのも分かりませんが他にも何か仰いたい事があれば室内では無く外でお願いします。』



そう正面から言うと、槇寿郎さんは馬鹿馬鹿しいと呆れる様子で酒を買いに外に出た。



こっちとしては戦闘にならなくて良かったとは思っている。



というか元柱の、同僚のお父さんに僕なんて偉そうな事言っちゃったんだろう…。



割れ散った瓶の破片を拾いながら千寿郎君の身体を見る。



『…見た所怪我は無いですね。』


千寿郎「はい！Aさんが助けてくださったので。」


『僕が槇寿郎さんの機嫌を損ねてしまったのが行けない事ですし。

後で強く言ってしまった事を謝っていたと伝えて貰っても良いですか？』


千寿郎「それは構いませんが、Aさんが謝る事じゃないですよ！」


『でも…………じゃあ、今度お詫びを持って来ます。
煉獄さんも居る時に』



欠片も拾い終わり、箒も掃き終わり濡れた畳も手拭いで吹いて一通り元通りにする。



そして、時間も丁度良い頃になったので買った物を持って岐路を辿った。



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