番外編・拾肆 ページ14
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が、そんなのも束の間。
Aは懐から蝋燭を取り出した。
蜜璃「っ……それ……どうする……つもり……?」
『どうだと思う?』
Aはニコッと笑いながら蝋燭に火をつけた。
【※蝋燭は現実にあるS Mプレイ用の低温の蝋燭だと思ってください。
実際、ちょっと熱い位で火傷には至らない程度です。
知ってる方は多分知ってる……うん。
赤い奴が低温で白いのが高温の……。】
そして、その蝋燭を斜めに向け、蝋がポタッポタッと床に流れ落ちる。
段々と近付くAに皆、これ以上無い恐怖を覚える。
無一郎の前で止まり、ズボンの裾を捲りあげ足を出させる。
無一郎「!!ヤダっ!!辞めてっ!っ…ヤダっやっ……Aっ!!ねぇ、待って……!!」
実際そこまで熱くはないが、皆はそんな事知らない訳で、当たれば熱いと理解している。
しのぶ「Aさん……!その…手を……止めてください…!」
目隠し組は訳が分からないまま、不死川や小芭内は自分が標的になるのでは無いかと言う恐怖で脳が支配され、口が動かない。
その会話の間にもポタポタと畳に蝋が落ち、黒い染みを作っていく。
無一郎「ねぇ……A…ホントに……止めてよ…!!」
無一郎の涙は止まることなく頬を伝い流れ落ちる。
『良い!!良いわその顔!!』
Aは無一郎の悲痛な叫び等無視するかのように足に蝋燭を垂らした。
無一郎「ぅっ……痛い!!熱い……熱い…!A……A……っぁ!!」
人間の脳とは面白いもので、一度思い込んでしまえば嘘でも脳がそう判断して本当にそう感じてしまうのだ。
熱く無くとも、熱いと思ってるから熱くなる。
無一郎の綺麗なすらっとした足には小さく火傷の跡が付いた。
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廣岡唯 - あかんよwwwwww柱達どもが可哀想に南無阿弥陀南無阿弥陀 (11月15日 11時) (レス) @page10 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 炭治郎とカナヲと玄弥と善逸と伊之助みたい俺も見たいぞ (11月15日 11時) (レス) @page2 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 焦らしぷれー性癖なんで嬉しいです() (2020年10月3日 1時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - R指定になってるの、多分番外編が原因ですよ。私は平気ですが。 (2020年8月13日 18時) (レス) id: 0b66878cc1 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は、このお話は大好きですが、そういうのは苦手なので、詳細はなしが良いです。二回目ですが、本当にこのお話が大好きです。更新頑張って下さい。! (2020年4月14日 21時) (レス) id: a03bb62dba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2020年1月24日 22時