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五拾肆 ページ9





『恐怖で縛っても意味は無い。絆はお互い信じてお互い頼り合える関係じゃないと。』



累「五月蝿い。」



累?はそう言って糸を僕に向かって出してくる。



累「血鬼術 刻糸輪転(こくしりんてん)



渦のように編まれた赤色になった糸が僕を覆うぐらいの大きさになる。



『惑星の呼吸 捌ノ型 土星爆闇鬼』



僕も型を使って累?の血鬼術を相殺する。



また攻撃してくるなら僕も相手しないといけない。そう思い構えを取ったが累?は一向に仕掛けてこない。



累「お姉さん柱?て言うかこの匂い…稀血?


……アンタ、Aって言う奴?」



『?何で知ってるのか知らんけどAです。』



てか初見で女って分かったんだ。いや話した事ある鬼全員すぐ分かったよね。なんか特殊なもんでもあんのかな?



累「ねぇ、A、僕の姉さんになってよ」



『はい?』



累「僕の姉さんや母さん達は僕より弱いから僕を守れない。

でもAは今、僕の最高度の糸を軽々しく破った。


それにあの御方から殺すなって忠告されててちょっと興味あったんだ。」



やっぱ鬼全体に僕の話通ってる訳?



別に僕に害が無いから良いけど。



『……兄弟にはなれないかな…。累にとって家族ってどういうモノ?』



累「分からない。僕には人間だった頃の記憶が無いから」



『そっか…。兄弟は無理だけどさ、友達にならなってあげるよ?


家族愛が一番な訳じゃないし、友情も立派な絆だよ?』



累「…………友達…そっか。うん。友達にしてあげる」



『ありがと』



累は糸をしまってちょっとボロい小屋の上に登った。



Aもおいで、と言って手をくいくいっとする。



今更だけど顔良いなぁ。てか普通に可愛い



僕も屋根に登り累の隣に座る。



累「Aは家族いる?」


『僕は父と兄が三人いる。僕が末っ子なんだよね。』


累「そうなんだ。仲良いの?」


『…………そこそこって感じかな。兄弟ってどれだけ嫌っても切れない縁があるからさ。大事にしないと。』



五拾伍→←五拾参



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廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (11月15日 9時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - この小説の続編から飛べませんか?無理なら、Googleとかから占いツクールを検索して弐から続編へ飛んでみてください! (5月28日 9時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品はもう全て見たのですがこの作品の参が見れなくて…どうしたら見れますかね…? (5月28日 0時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
Negro - 五拾漆の下らへんの部下の字が部活になっとるぞ!? (2020年5月8日 16時) (レス) id: 16e8b32db3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 五月雨雫さん» はい、ありがとうございます!すみません!五月雨雫さんの作品なのに・・・。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2019年11月22日 22時

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