五拾伍 ページ10
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累「ふーん。」
『累も僕の血飲んでみる?』
累「は?」
『上弦の弐、参からは気に入ってもらったんだよ?
僕は分からないけど美味いらしい』
累「ちょっとだけ貰う。」
僕はあの時と同じ様に指を少し斬り、血を出す。
勿論痛いけどね?
掌に垂らそうとしたけど、累は僕の手を握って自分の口に持っていった。
『えっ?!』
僕の指を咥えたまま血を飲み込む。
汚いよ?何で手を舐めるの?鬼の本能?え、僕このままぱっくりいかれちゃう?!
累「ん……美味しい。」
『そ、それは良かった…』
累「Aってなんか安心する…よく分かんないけど落ち着く雰囲気がある。」
『僕は累の可愛さに癒されてる。』
累「可愛い?僕が?Aの方が可愛いでしょ」
そういう事サラッと言うのがずるいよねぇ…
『累はさ、僕があまり人を殺さないでって言ったら殺さないでいてくれる?』
累「何で?」
『お腹が空くなら僕の血をあげるし、頻繁に此処にも来るからさ。』
累「…殺したらダメなの?」
『人間なんかの血で累を汚したくないから』
累「………………分かった。直ぐには無理かもだけど努力する。」
『ありがとう』
そう笑いかけると累は僕に抱き着いた。
背丈が少し低めで僕の腕にすっぽりはまる。
頭を撫でながら他にも色んな会話をした。
暫くすれば累のお兄さん?が来てもうすぐ日が昇る事を教えに来てくれた。
累「僕戻る。じゃあね。」
『うん。またね』
僕達は手を振り別れた。
そのまま屋敷に戻りルーナとソールのご飯を用意して風呂に入って布団に入った。
瞼を閉じれば自然と意識が落ちていった。
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目を開ければ視界に広がる無一郎君の顔
『?!?!?!』
無一郎「あ、起きた。おはよ」
『え、なん、え?』
無一郎「僕今日暇だから遊んであげる。」
そう言うと無一郎君は机に折り紙を広げ始めた。
あ、遊ぶの確定なのね。
取り敢えず別室で隊服に着替えて無一郎君の部屋に戻る。
そう言えばと思い時計を見ると短い針は十時過ぎを指していた。
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廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (11月15日 9時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - この小説の続編から飛べませんか?無理なら、Googleとかから占いツクールを検索して弐から続編へ飛んでみてください! (5月28日 9時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します!こちらの作品はもう全て見たのですがこの作品の参が見れなくて…どうしたら見れますかね…? (5月28日 0時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
Negro - 五拾漆の下らへんの部下の字が部活になっとるぞ!? (2020年5月8日 16時) (レス) id: 16e8b32db3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 五月雨雫さん» はい、ありがとうございます!すみません!五月雨雫さんの作品なのに・・・。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2019年11月22日 22時