第二十二話【原点を思い出せ】 ページ23
時は少し遡る
オールマイトは呆然と人混みの中に立っていた
その理由は一つ
自分より一回りも小さい少女が捕らわれていた人質を助け出したのだ。
だが、その場にいた多くの者は少女の動きが早過ぎて理解出来ていなかった。
トップヒーローであるオールマイトも注意深く見ていなければ視認出来なかっただろう
彼女は異常だと思わざる終えない
けれど、オールマイトにそんなことを考えている余裕は無かった。
本来ならば己がやらなければならぬ事をあの少女にやらせてしまった。
�狢里�動かない��
そんな理由で自分は何も出来ないでいる。
あんな少女が己の身を顧みず、人質の為に戦っているというのに
己は何をしているのだ。
(情けない……！)
そう思ってもオールマイトは動けない
少女の先程の言葉が頭を過った
�狒瓦討鮗蕕襪里任靴腓Α���
その言葉にオールマイトは己の原点を思い出す
そうだ、全てを守るからこそのオールマイトなのだ
照らさなければならないのだ
その為にこの名を付けたのだ
お師匠に教えられた事を思い出せーー
敵がまた、少女と少女が助け出した人質に襲い掛かろうとしていた
次の瞬間、オールマイトは力を振り絞り駆けだした
風が吹き荒れ、砂塵が巻き起こる。
｢全く、遅いですよ？｣
少女は優しい笑みを浮かべていた
信じてくれていたのだ
オールマイトが来るのを……
｢オールマイト｣
己の名を呼ぶ声にオールマイトはまた、感じ取る
この少女は、オールマイトの為に、何も出来ないでいた己の為に自らを先立たせたのだ。
私が力を振り絞れる時間を作ってくれていたのだーー
オールマイトは笑い
そして言う
｢本当に情けない…君に話をしておいて……だが、ありがとう。おかげで思い出せた…！己の原点というやつを！！！｣
全てを守る！！それがオールマイトなのだ！！！ーー
｢プロはいつだって命懸け！！！！！！｣
オールマイトは流動体を吹き飛ばす程の威力を敵にぶつける
その時、少女達の腕を掴み吹き飛ばされないように支える。
案の定、敵は吹き飛びオールマイトが支えなければ少女達も一緒に吹き飛ばされていただろう
そして、風圧により上昇気流を起こし雨を降らせた
これにより、炎は消える。
民衆から歓喜の声が上がり
ヘドロ事件と称される出来事は幕を閉じた。
｢あれ、さっきの女の子は何処へ行った？｣
事後処理を行っていたヒーローの言葉によりオールマイトは初めて気付く。
もう、少女の姿は何処にも無かった
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ムツキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2022年12月14日 17時) (
レス) @page25 id: b50fa5a21f (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 面白いです！！続きを待ってます^^* (2020年6月9日 2時) (レス) id: 1862683d0e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃる - 早く続きが読みたいです〜(´・ω・｀) (2020年4月13日 23時) (レス) id: 0104fff50a (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - はい(≧▽≦) (2020年2月28日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
Chess - ありがとうございます!とても嬉しいです!更新は今頭の中でこねくり回してるので待っていて下さい(；´Д｀)更新する気は滅茶苦茶あります!!落ち着いたら亀更新再開しますので気長に待っていただけたら幸いです！！！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 1b7412e958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chess | 作成日時：2019年8月13日 1時
