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★★ ページ24

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 端末に表示された地図の道路を辿る警官の指先を目で追う。拠点としている警察署を最後に指は離れた。



「これで一通りです」
「俺はそのルートを辿れば良いんだな」
「はい、よろしくお願いします!まだ地理を把握できていないと思いますので、今日は自分も一緒に回ります」


 俺は市内の地図を大まかに頭に入れて、ヒーローマスクをつけた。ぼんやりと記憶に残る施設の名前。たしかここはAが美味しいと言っていたタルトの店だ。




「犯罪なんて滅多にないので、気を張らず散歩程度で大丈夫ですよ。では、行きましょうか」


 一緒に仕事ができるなんて光栄です!と警官は敬礼をとり、街に出た。






 警官の言っていた通り、この街は犯罪の『は』の字もないくらい平和なものだった。


「……ずいぶん平和だな。ヴィランはいなくても、犯罪を起こす奴がいてもおかしくねーと思ったんだが」
「ここは科学者が集まる都市ですからねぇ。研究に忙しくて犯罪なんておかしてる暇はないですよ」




 あるとすれば交通事故だったり、万引きだったり。だがそれも滅多にないと言う。犯罪を犯して研究の時間を割かれるなんて考えたくもない連中が多いらしい。素行の良し悪しも評価に影響するという理由もある。



「ですから、ヒーローの手を煩わせるほどの案件はあまり」
「……あっそ」
「爆心地さんほどの人が出動するようなトラブルがあるとすれば──……」








 続きは聞き取れなかった。強烈な地響きと爆音によって警官の声がかき消されたからだ。


「──チッ、なんだ!?」


 爆発らしきものがあった方を見ると、建物から爆煙が上がっていた。衝撃が強かったのか、崩壊した壁が今にも崩れ落ちそうになっていた。


「あそこは大学の実験棟ですね。I・エキスポが近いので、最終調整に入っているのでしょう」
「実験棟?」
「研究生がサポートアイテムを試用するための実験場があるんです。とりあえず、被害の規模を確かめに行かないと」



警官は無線で応援の要請を出しながら現場へを足を向けた。大学の……実験場?






その言葉を聞いて、俺の中でどうしようもなく嫌な予感がよぎった──……






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設定キーワード:ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア , 爆豪勝己   
作品ジャンル:アニメ
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ルイちゃん(プロフ) - ご。 この小説の続編が出来て読みたいと思っていたら、パスワードがかかっていたので、とてもとても読みたい為、教えて頂いたらとても光栄です。 この小説もですがこれまで作っている小説がとても大好きです。 (4月2日 8時) (レス) id: 37d47bd104 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作成日時:2019年3月18日 22時

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