それは試験以上に難解な２ ページ24
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筆記の試験が終われば実技の試験が待っている。
まだまだ気が抜けないヒーロー科の生徒は午前の筆記の後、休む間もなく訓練場へと集合し、チームに別れて教師に挑んだ。
＊＊＊＊
「以上で今年度の試験は終了した。明日は試験休みだ。ゆっくり体を休めとけよ」
「やっと終わったぁ」
「長かった……」
「しんどー……」
相澤が告げた試験終了の声に、気の抜けた声を出すクラスメイトたち。
毎度のことながら容赦ない試験内容で、終わった後の姿は全員ボロボロだった。
「軽い怪我の奴は保健室で手当してもらってこい。動くのが困難な奴はここでリカバリーガールに治療してもらえ。以上、解散」
「はーい」
相澤に返事をするも、やはり保健室まで行くのが辛いのか、ほとんどの生徒がリカバリーガールに救護を求めた。
あまり怪我が見られないのは防御面で優れた個性を持つ切島と、持ち前の器用さで上手く立ち回った爆豪くらいだった。
「爆豪、保健室行くだろ。一緒に行こうぜ」
「別に。これくらい平気だわ」
「いやいや。肘とか擦り剥いてるぜ。血ぃ出てるし絆創膏だけでももらいにいけよ、な！」
「……」
切島に背中を押されて目的地を更衣室から保健室へと変更させられた。
平気だと思っていたが意外と血が出ていることに気付き、制服が汚れることを考えるとやはり絆創膏が必要だと、大人しく切島の誘導に従った。
「すみませーん。消毒して欲しいんですけど」
「はーいどうぞ。爆豪君に切島君……だっけ？ 試験、お疲れ様」
保健室の扉を開けると、サポート科の癒月がいて試験終わりの爆豪たちを労った。
奥にも人がいるようでＢ組の生徒だろうかと切島は顔を覗かせた。
「……──あれ？ Aちゃん？」
「あ？」
A……だと？
その名前を聞くと同時に自然と体が動いていた。
「──ちょ、爆豪押すなって」
「だったらとっとと入れ。邪魔だ」
扉の前に立ったままの切島を押し退けるように入れば、保健室特有の薬品臭い匂いが鼻についた。
部屋の奥に目をやると顔色の悪いAがベッドに腰掛けている。
気分が悪そうに俯いていた。
「どうした。どっか調子悪いんか」
流石の爆豪もAが青い顔をして保健室にいる姿を見て、近づかずにはいられなかった。
しかし──……
「ごめん勝己君、ちょっとこっちこないで」
「…………は？」
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パチ麻呂(プロフ) - 続編うれしいです、作者様もどうかお身体に気をつけてください！ゆっくりでもいいのでずっと待ってます(;_;) (2020年5月8日 0時) (
レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 完結ですか？？この作品ものすごく好きだったので完結するのが悲しいです((泣)) (2020年3月5日 20時) (レス) id: 3aa825630d (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - えっ、、、イラスト美味すぎん、、、？作品内容もバリ良きだけど、イラスト書いている私からしてもこりゃ上手いわ……！ (2020年1月16日 17時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - お話は面白いし絵も素敵です。 (2019年10月24日 2時) (レス) id: 4b6f8d26fa (このIDを非表示/違反報告)
ツートップは神でしょ - すいません！轟さんバージョンの作品を見つけました！知らずに聞いてすいません・・・でもこのシリーズとっても大好きなのでこれからも頑張って下さい！！ (2019年5月8日 20時) (レス) id: 1be51e16a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑪瑙
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=agate0320
作成日時：2018年11月14日 22時
