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5.勘違い。 ページ5



硝子が席を外し、入れ違いで七海が入ってきてしばらく。私と七海の間には、沈黙という気まずい時間が流れていた。
いやいや、私にどうしろと。話したいっていたのは七海くん、君なんだよ?


「あ、あの七海?話って何かしら…」


しかし俯いたまま沈黙。
だからどうしたらいいんだよ!!
おっと、いけないいけない…。ここは冷静になるのが悪女というもの。


「………私は…」


すると、ようやく口を開けた。
やっと話してくれる……。


「失礼ですが、私は、貴方が嫌いです」


……お、おぉ…。
直で言われるとちょっと心に来るね、ははは…。
まあ、確かに七海はゲームでめっちゃ悪女(わたし)のこと嫌ってたもんな。当然っちゃ、当然だよね。でも、七海の中で私が最下層にあるのなら好都合。この後、ヒロインを助ける鍵になってくれる。


「……ですが、それで一つ聞かせてください。
あの時、灰原を庇った理由はなんですか」


り、理由?
てっきり、あれで人望でも集めたかったのかってそこは聞くところじゃないか?
うーーん……ま、まあ、ここは悪女なりに。


「私は、助けた覚えなんてないけれど?」

「はっ?」

「まあ、雄が(攻略キャラだから)死にでもしたら(ストーリーがちゃんと進まないから)困るとは思ったけどね。それだけよ、これで満足?」

「…!」


私はなるべく悪女らしく、吐き捨てるように言うと「…そうですか」と言って部屋から出ていった。
まあ、酷いことを言った気もしなくはないが悪女の為なんでね。








が、これが後に勘違いを生むことになる。




◇◇◇
【七海side】

部屋の扉を閉め、考えた。
私は、勘違いをしていたのだろうか。

東原Aさん。
私の一つ年上、傲慢でお高くとまってる人だと。
家柄もいい話は聞かない。
そんな彼女が嫌いだった。一級呪術師とかいって実はそんなに実力もない人だろう。きっとすぐ逃げるはず。
そう思って来た合同任務。
彼女は呪霊に全くおののく様子は一切なく、寧ろ余裕の笑みを浮かべて呪霊を祓った。あろう事か灰原を攻撃から庇った。


『雄が死にでもしたら困るとは思ったけどね』


彼女はそう言っていたけれど、きっと灰原に傷を負わせたくなかった。そういうことを言おうとしていたのではないだろうか。
前に五条さんが、「彼奴は不器用な奴」と言っていたが、本当にそうなのかもしれない。


「……ありがとう」


本人に言ったらきっと気味悪がられるだろう。
そう小さく呟いた。

6.私は→←4.やらかし。



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りす(プロフ) - とっても好きです!!続きとても楽しみに、待っております!! (8月14日 19時) (レス) @page20 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
志水 - 更新頑張ってください!応援してます (2022年5月23日 18時) (レス) @page20 id: dcd42b86f9 (このIDを非表示/違反報告)
もち明太子 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年5月13日 10時) (レス) @page20 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
ぱちゅ - 神なんですね。わかります(( (2022年3月30日 9時) (レス) @page20 id: 144f371749 (このIDを非表示/違反報告)
れいなそん - はい好きーもう好きーこうゆう系大好きーがてぃでこの作品を作って下さりありがとう御座いますゥゥゥゥゥゥゥ (2022年2月5日 15時) (レス) @page20 id: 509e7f7d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Aが多い名前の人 | 作成日時:2021年5月2日 20時

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