３１６話「入れ替わり」 ページ32
不安な様な安心した様なそんな空気が流れる中、中央の監視モニターが砂嵐になった。
パッと切り替わった画面には...２丁の拳銃を手に持ち涙を流すマイさんの姿が映っていた。
サ「うわっ...！？」
次には顔や決定的な死亡理由は分からないがヒナコちゃんの特徴的な靴下に血が滴っている映像が流れ、その次には私も見覚えのあるトゲに囲まれたアンズちゃんと壁に挟まれたクルマダさんの姿が流れた。
床に這いつくばいユラユラと揺れる斧が迫るハヤサカさん映像、腹部から大量の血液を流すランマル君の映像が映った。
ここにいる６人...最初の試練の犠牲者であるダミーズの犠牲者ビデオだ。
サ「な、なんだ...！？」
ラ「これって...！！」
ヒ「犠牲者の...ビデオ...！」
アン「私達が...死んだ時の...映像...！？
いやぁ...！！こんなの、もう見たくない...！！」
機械をシンさんが弄っているものの映像は一向に止まらない。
ソ「ダメだ...映像が...止まらない。」
ミ［...ほら...目を覚まして。］
画面からミドリの声が聞こえる。
すると再びパッと映像が変わる。
そこにはランマル君が映っていて、ランマル君が立っているのはよく分からない機械の中。
脇にはミドリがニコニコと笑いながら立っていた。
ミ［これはすべてキミ達の身に起きた事...。］
ダミーズは自分が死んだ時の映像を見せられたって言っていたから、その直後なのだろう。
ラ［う......。］
ミ［影山 蘭丸くん...キミは生き返ったんだよ。］
ラ［...生き...返った......？］
ミ［そうさ...記憶はあるだろ？］
ラ［...えっと、なんか...ぼんやりと...。］
ミ［キミは...設定された寿命まで生き続ける。］
ラ［じゃあ...また死んじまうってことか...？］
ミ［はは、もしも...屍に戻りたくないのなら...
ゲームが終わるまでに...ペアの相手と入れ替わるんだ...。
彼女を代わりに死体にするといい...。
ペアを殺すんだ...。］
自分達が死なない為にペアである人間を殺すのは分かるのだけれど...入れ替わると言う言葉が良く分からない。
ラ［...ペアを殺す...。］
ミ「ふふ...がんばろうね...。」
そして画面は消え、再び犠牲者ビデオが流れ始める。
部屋の中は誰の反応も無く...静まり返っている。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
