３０８話「開かない扉」 ページ24
サラちゃん達が中に入ってしばらくたった。
...にも関わらずまだ出てくる様子は無い。
かと言って中から激しく争い合うような音は聞こえてこない。
皆も不安なまま扉を見守っている。
すると...その時。
ドンッ！！ドンッ！！ドンッ！！
静かな空間に扉を叩く、大きな音が聞こえた。
驚いて、一斉に扉の前に集結する。
ギ「サラ姉ちゃん！？
何があったニャン！！」
ギン君が扉に耳を当てて扉を同じ様に叩き返した。
中からはガタガタと激しい物音が聞こえ始めた。
きっと...中で何か起きたのだろう。
出て来れない様子からも...よっぽど切迫していると思われる。
『中から助けを求めているみたいですし...開ける方法を考えましょうか？』
提案すると初めにアリスさんとＱタロウさんが扉を引っ張ってみる事にした。
アリ「全然開かないわ！！！
ビクともしないじゃない！」
Ｑ「すまんぜよ...オレが万全だったらこんな扉くらい...。」
この中でも力自慢の２人で駄目だったら...他に方法が思い付かない。
クルマダさんが殴っても...ダメだった。
手を繋ぐって言う曖昧な判定の癖にそれを確認する為のカメラがある訳でも無ければ、操作するための機械がある訳でも無い。
手詰まりになり、諦めかけたその時だった...。
扉の直ぐ隣にいた私の視界の脇を黒い何かが横切った。
その破壊力はおぞましい物で...固く閉ざされていたはずの扉は見事に破られていた。
ソ「っ...！A、大丈夫！！」
『はい！何とか...！』
Ｑ「早くサラ達ん所に行くぜよ！」
あまりの破壊力に、扉の前に立っていなくて良かったと...心底ほっとした。
.
.
中に入ると、サラちゃんとランマル君の他に頭にパンケーキを乗せた女の子が立っていた。
その目は真っ赤になっていて...怒ってるのが分かる。
さっきの黒い何かもこの子から出てきたのだろう。
ギ「大丈夫ニャン！？サラちゃん！！」
ハ「危ないよ...！前へ出ちゃダメだ！」
真っ先に飛び込んでサラちゃんの元へ行こうとするギン君をハヤサカさんが制止する。
Ｑ「どんなバケモノかと思ったら...こいつがメイプルぜよ...！？」
サ「みんな...！」
サラちゃんの手にはさっき破った偽物のIDカードと同じデザインの物が握られていて、ランマル君の手には手紙が握られている。
メイプルからこれらを奪った結果がこの状態なのだろう。
『無事みたいだね。
IDカードも手に入ったみたいだし。』
アリ「話し合いはムリか...！」
ソ「逃げないと...まずいね。」
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
