３０６話「マーキング」 ページ22
皆がいる所に戻ると本棚で出来た階段は元の状態に戻っていて、本棚に収められていた緑色の本を皆で読み込んでいた。
読むのに集中しているみたいで、私が姿を消していた事に誰も気付かれていなくて良かった。
ソ「やっと...戻って来た。」
......良くなかった。
流石に...シンさんには気付かれてた...。
『えっと...その...。』
ソ「......どうせ、ミドリでしょ。
変な事されてない？怪我は？」
近付いて来たシンさんは、ペタペタと私に触れて怪我が無いかの確認を始めた。
『だ、大丈夫...です！！
それより、何か情報はありましたか？』
ソ「...そうだね、簡単に説明すると...メイプルはAの言う通り、妨害者だったよ。
弱点は背中の隙間で感情に攻略の糸口があるみたい。
楽しい時には楽しむ、怒ってる時には話を聞く、悲しい時は優しくするんだって。」
メイプルが妨害者って事はきっと会いに行ったら戦いになる。
......これまでにメイプルらしい人物は見当たらなかった。
他に隠し部屋があるのだろうか...。
ソ「......それより、その首は...どうしたの？」
『えっ...？』
首に手を伸ばす。
首を指定されても、首輪くらいしか思い当たる事は無い。
ソ「...首にき、キスマーク付いてるんだって！！
ミドリにされたんでしょ！？」
『キスマーク？
ま、まさか...さっきのって！？』
あの時、首に触れた感触は...ミドリの唇！？
ソ「やっぱり......。
流石のボクも...これ見よがしに付けられてるのは、嫌だね。」
『ちょ...！』
シンさんに追い詰められた先で背中に触れたのは本棚で、目の前にはシンさんの顔。
サラリとシンさんの手で髪の毛が横に流されたと思ったら、首元にシンさんの頭が埋もれる。
そして、首に柔らかな感触と軽く吸われる感覚...。
ソ「んっ...上書き...出来たかな？」
『ななななっ...！！』
イタズラが成功したかの様なシンさんの表情は得意げで、そのクセ赤くなってた。
ソ「あはは、Aの顔も真っ赤。
...ほら、みんなが移動始めるみたいだよ。
行こう。」
『ちょ...！シンさん！！』
まだ頭の中がごちゃごちゃしてて、顔も赤いままなのにシンさんに引っ張られ、皆の後をあわあわと追いかける事になった。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
