２８７話「答え」 ページ3
ケイジさんの入っているヒツギからはドンドンと音が響き、必死で開けようとして暴れているケイジさんの様子が良くわかった。
何度も何度も...開けろの声が聞こえてきたが、その声も...動きも...だんだん小さくなって行き、そして聞こえなくなった。
ミ「やれやれ、ようやく大人しくしてくれたよ。
よっぽど処刑が怖いんだね...ふふ...。」
ヒツギを見てミドリは嬉しそう。
ケイジさんを上手く死に追い込めた上に、サラちゃんに同意書を書かせる事が出来るのだ。
ミドリにとっては...まさに計画通りなのだろう。
ミ「あはは、ダミーズ達との仲良しごっこもこれで終わりだね。」
サ「ケイジさんを...ヒツギから出して...！！」
ミ「だからさぁ...救う方法は、たった１つだけだよ。
これにサインすれば...教えてあげる。」
ミドリはサラちゃんに見せたままの同意書の氏名の部分をパンパンと叩く。
サ「待ってくれ...！こんな...内容もわからないのに...！」
ミ「悩んでる時間は無いよ？
既にヒツギの処刑タイマーは動き始めてるんだ。」
ミドリはスーツから紫色の砂の入った砂時計を取り出すとケイジさんの入ったヒツギのフタの上に置いた。
砂はサラサラと下に落ち始める。
ミ「この砂がすべて落ちるころ...
火に焼かれて...死ぬ。
ケイジさんのステーキの...出来上がりだよ！」
サ「や...やめて...！！」
ミ「ああ、楽しみだ...。
この新品...ボクも使うのは初めてだからね。
どんなふうに...死んじゃうのかなぁ...？」
サ「処刑なんて、絶対ダメ...！！
...ダメ...だけど...。」
ミ「ふふふ...なら聞かせてよ...キミの答えを...。
さあ、どうするの？」
ミドリはサラちゃんにペンを握らせる。
サラちゃんは右手を震わせてヒツギの上に置かれた同意書に向き合う。
ミ「ふふふ...迷う必要あるの...？」
戸惑うサラちゃんを横目にミドリは楽しそうに眺めている。
しかし...サラちゃんが名前を書く前に...。
ランマル君が同意書を取り上げると、真っ二つに破いてしまった。
サ「え...！？」
ラ「させねえよ...。」
彼も結局ダミーズだ。
ケイジさんがここで死んでくれるなら楽でいいとでも考えたのだろうか？
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
