２９８話「ペアリング」 ページ14
シ［さあ、どの機能をいじるの？］
シンさんのAIが真剣な表情で問うと、サラちゃんは指をペアリング機能へと持って行った。
シ［ペアリング機能は現在有効だよ。
どうするの？］
そしてサラちゃんは無効にしようと再び指を伸ばした。
ク「...本気かよ。」
サラちゃんのその行動にクルマダさんが静かに...冷静に言葉を発した。
ク「オレ達にを自由を与えるってのか...？
ヒナコが聞いたら喜ぶぜ...これで、お前らの命を狙いやすくなるからな...。
それでもいいなら...さっさとやれよ...。」
言葉を言い切る頃にはクルマダさんの表情は真剣そのもので...私達人間が本当に自分たちダミーズを信用しているのかを試しているかのようだった。
サラちゃんは真剣にダミーズ１人１人の顔を見ると、決意を揺らがせること無く...ペアリング機能を無効にした。
ラ「これで...ペアリングは解除されたんだよな...？」
ク「.........。」
マ「...ヒナコちゃんにも、教えに行かないとね！
......みんなで！」
まだダミーズ達も現実なのか非現実的なのかあやふやな気持ちではあるみたいだけれど、心做しか...嬉しそうではある。
最後のモニターはダミーズ本体 管理システムとなっており、表示画面にはそれぞれのダミーズの残りの電池量があった。
もう残量は半分を切りそうで、ミドリを殺すまでのタイムリミットも近付いている事が分かった。
また、人形であるダミーズは手のパーツを交換してランクアップパーツを取り付ける事が出来るみたい。
試しにランマル君が自分の腕を引っ張ってみると...外れて当然でしょ？とでも言う様に簡単に外れてしまった。
ラ「う、うわああぁぁ！！」
ギ「お、落ち着くニャン...！わたあめ...！」
ラ「う...ううぅぅ......！！
ほ、本当に...オレ...人形...なんだな。」
死んで人形になってもなお...死の瞬間の映像を見せられても...まだ自分が生きた人間だと...信じていたんだ。
ラ「わかってたよ...そりゃ...。
それでも...どこかで...もしかしたら.........って...。」
俯くランマル君の瞳からは涙が零れる。
どうして...人形が泣ける様な機能を付けたのだろう...。
これじゃあ...本当に...人間みたいじゃないか...。
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伊豆花織(プロフ) - シロヌコさん» コメントありがとうございます！こちらこそ読んで下さってありがとうございます！もうストックが無いので今必死で書いてます笑 (2022年3月21日 16時) (
レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - あっ誤字りましたごめんなさい (2022年3月21日 16時) (レス) id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
シロヌコ(プロフ) - 仕事がとても早い、プロフェッショナルですね！自分とは違って作品書き上げる速度が本当に速い、、さすがすぎます (2022年3月21日 16時) (レス) @page50 id: 0ef19d134d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 雨玉さん» コメントありがとうございます！ううっ…もう少しで例の悲しすぎるシーンを書かなくちゃ…辛すぎます...泣 (2022年3月21日 16時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
雨玉(プロフ) - この作品むっちゃ好きです。ぅぁ、アリスさんがぁ、ｸﾞｽﾞｯ、切ない… (2022年3月21日 10時) (レス) @page50 id: 7f17357805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊豆花織 | 作成日時：2021年11月23日 20時
