死にたくないので足掻きます。４【キミガシネ】

１５２話「裁定の間１２」 ページ6

『ねぇ...解決したんでしょ？
......お願い...助けてよ...。』


ノ「そうそう、ニセモノのレコさんなら...心置きなく落とせるよね...。」


ナ「...そ......それは......。」


お願い...上の人が行動しないと...。


カ「ひどい...！ひどい...！
こんなの...あんまりじゃないですか...！！
心が...感情があるなら...人間と変わらない...！！
あれは、ニセモノなんかじゃない...！！
もうひとりのレコさんなんです！！生きてるんです...！！」


っ...カンナ...。
そんな事...言わないで...。
私だって...別にニセモノのレコさんが憎いんじゃない...。
だけど...生きるには...。


ノ「...そう思うなら...テメーの大事なAお姉ちゃんを犠牲にする？」


カ「っ...。」


ギ「サラ姉ちゃん！！A姉ちゃんを早く助けて！！」


Ｑ「そうぜよ！！そいつは...ただの人形ぜよ！
本物の人間より、大事なワケねえかじゃ！！」



サラちゃんは覚悟して、レコさんに手を伸ばした。


なのに...。


なのに...。


サラちゃんは...。


レコさんを...。


押すのをやめた...。


私を...見捨てた...？


私が...サラちゃんを...裏切ったから？


レ「サラ、ありがとう...。」


ナ「......。」


『......。』


［まもなく全ての毒矢が発射されます。］


ノ「あーあ...残念。これでサブゲームも終わりだねー。」


『.........。』


ノ「Aちゃん残念だったねー。
みんなはキミを見殺しにするみたいだよー？」


カ「やだぁ...！！Aさん...！お姉ちゃん！！
お願い！！私に代わらせて...！！」


『っ...。』


最期の瞬間を...見られたくない。
だけど、全部打ち終えるまで...拘束は外れない...。
５本全部...刺さったら...どうなっちゃうの...。


サラちゃん...信じてたのに...。



［５］



死ぬだなんて...考えもしなかった。



［４］



ギ「A...姉ちゃん...。」


でも......ギン君が無事で...よかった。



［３］




［２］



もし...ここで...死んだら...貴方に会いに...行ける？
なら......悪く...無いかな...。



［１］



ソ「.........A！！！諦めるな！！！」


『...！！』



［０］



毒矢は宣言通りに残りの全ての毒針...３本。
それがもう私の終わりだとでも言う様に容易く...連続で腕に突き刺さった。


そして...同時に拘束からも解放され、床に叩き付けられた。

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