157話「鍵番」 ページ11
寝室のある方まで戻って来て、ソウさんが私達に向けてこう言い放った。
ソ「役職の確認をしたらボクの部屋に集合だ。
......今後の計画を立てるよ。」
自分自身の死との対面ですっかり忘れてしまっていたけれど...裁定の間のアトラクションの前に例のファイルの解析が終わっていたんだった。
...それを元に今後の計画を立てなくては行けない。
『分かりました。
確認でき次第、ソウさんの部屋に行きますね。』
カ「わ、分かりました!」
そうして、各々の部屋に入って行った。
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部屋に入ってしばらくすると...他の皆も全員部屋に戻ったのか、思わず驚いてしまう様なけたたましい音がタブレットから聞こえてきた。
タブレットを手に持ち、画面を見てみればゆっくりと光っていて、自動で音声が流れ始めた。
[これよりメインゲーム、交換フェイズを開始します。
あなたの役職カードへアクセスします。]
その言葉の後に光る画面に表示されたのは.........まさかの“鍵番”のカードだった。
.........サラちゃんが得て、ソウさんが騙った鍵番。
自分にこのカードが回ってくるとは想像もしなかった。
驚きはあったけれど、長居する訳にも行かない。
確認できた事だし...ソウさんの部屋に行こう。
.
.
自分の部屋の正面にあるソウさんの部屋に入れば、流石に発表されてすぐと言うのもあってかカンナはまだ来てなかった。
ソ「早かったね。
表情からして身代では無かったみたいだけど...役職はなんだった?」
『これです。』
言葉で言うよりもタブレットを見せた方が変わる可能性があっても、信用してもらえる。
ソ「鍵番だったんだね...。
ボクの役職はこれね。」
ソウさんは平民。
良かった...これでソウさんが身代だったら、きっと私は不安になっていただろう。
取り敢えずの役職ではあるけれど、今の段階では安心できる。
.........そう思っていた矢先に、再びあのけたたましい音が鳴り響いた。
『えっ!?』
もう1回目の交換があったの?
行動が早すぎる...Qタロウさんだろうか?
自分に回って来ていないか確認の為、タブレットを見ると...不思議な事に私の役職が鍵番から平民に変わっていた...。
『な、なんで...。』
ソ「平民に...なってるね。」
平民の持ち主が...危険を犯してまで、身代を引くかもしれないのに、決して多くはないメダルを使って役職を交換するだろうか...?
疑問ばかりが頭に浮かぶ。
これを解決しないと次には進めない。
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伊豆花織(プロフ) - きてる©さん» 一気見ありがとうございます!!コメントまで嬉しいです!ここからも面白い話を更新出来るように頑張ります! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
きてる©(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…!一気読みしてしまいました…💦更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2021年9月28日 22時) (レス) id: 6a4605f739 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - 望さん» 愛の告白…!!嬉しいです!期待の言葉ほど嬉しいものはありません!これからもバンバン投下していきますので心臓にはお気を付け下さい! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ホントに………好きです。愛してます。これからの展開が楽しみすぎて………ちょっと心臓が持たないです… (2021年9月20日 22時) (レス) id: 3d0f44108d (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» 見てくれた上にコメントまで…!ありがとうございます!“ソウさん”との関係は今後も書いていく予定なのでご期待下さい! (2021年9月20日 18時) (レス) id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊豆花織 | 作成日時:2021年9月9日 20時