【刀剣乱舞】毛利の脇差 .二【鬼滅の刃】

刀舞シ、世界 肆 ページ12

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「こんのすけからの報告によると、阿部藤四郎は彼方でも上手くやっているようです」
「そうか」


時の政府上層部最高司令官。それは男の肩書きだ。嘗て戦場へ身を費やした男は、五体満足でその肩書きを得た
審神者が出来る前までの数十年は、人がアレと戦った。多くの人が犠牲となった。脚を失い、腕を、目を……皆傷を負い過ぎた。そしてやっと、審神者ができ、刀剣男士の力を借り、やっと終わりが見えたこの戦

あの事案が発生した。あってはならない事だった。肩の荷が下りかけると言う所での
矢張り、物事は上手くいかない。事を上手く運ぶには、犠牲が必要だ


「……悪いが、彼方の彼等には、犠牲になって貰うかもしれん」
「はい」


疲れた。終わらせなくては、自分勝手だと言うことは重々承知。彼方も、こんのすけの話を聞くには、千年も長い間、戦い続けていると言うではないか

尊敬しよう。その思念、その執着に似た信念を、我々は利用し、使わせて貰おう

歴史の罔両(もうりょう)から解放されよう。いつまで付いてくる影を引き剥がし、害のない影に戻すのだ



「決して、彼方に知られてはならんぞ。もし、その時があれば」




我々の首はないと思え






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