【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ41)

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思い立ったら即実行ページ41

gt「という事で今日からめっちゃ遊びで忙しくなるぞ」
『どういう事です？？？』

翌朝、ビデオカメラを持ったぐちつぼさんが開口一番よくわからない事を言い始めた。

gt「思い出作りしてぇってみんな言ってんだ。もちろん俺も。残して逝かれる側の女々しい野郎共のわがままに付き合ってくださいよ。」
『…ふふ、仕方ないですねぇ。どこに行くんですか？』

gt「今日は運営国で青鬼ゲームだな。らっだぁがやりたいって言い出したやつ。いつもの館でみんな集めてやるってよ。ら民も集めて1000人ぐらいで。」
『まぁ、1000人？お祭りみたいね。』

gt「そりゃ国が成立して初めてのゲームだしお祭りと変わらないんじゃねぇか？あの青鬼も記念になる事したいとか言ってたしな。」

ぐちつぼさんはなんだかんだ言ってらっだぁさんの事が大好きなで国が建った時の建国式典で、ぐちつぼさんはすました顔をしていたが、いつの間にか生えていた先に花が咲いた蔓のような尻尾を嬉しそうに揺らしていたのを知っている。相変わらずのツンツンっぷり。わかりやすいけれど。

md「ﾑｶｴﾆｷﾀ。」
『みどりくん、お願いしますね。』
md「ﾝ〜」
『はい、今日のおやつですよ。』
md「ﾝ！！」
gt「おやつに釣られてんじゃん…俺のもあります？」
『もちろん。ギリギリ、運営の皆さんのぶんならありますよ。』
md「ﾗﾀﾞｵﾄﾚｳｻﾝﾉﾔﾂﾁｮｰﾀﾞｲ」
『ひとりひとつですよ。』
md「ﾑ…ｹﾁ｡…ｼﾞｬｱ行ｸﾖ｡」

みどりくんが何かを打ち込むと、私とぐちつぼさんの視界は一瞬にして森の中にある館へ飛ばされた。

rd「やっほ〜マリ。あとぐちつぼ」
gt「本当に俺オマケなんだな？」

らっだぁさんがこちらへ手を振りながらやってくる。一国の王となった彼だが、以前と何も変わらず緩やかマイペースな雰囲気を出している。

ru「マリさんこんにちは。」
cn「僕達とは久しぶりだね」
ky「お、それ例のお菓子か？」
『はい。運営の皆様に差し入れです。』
ky「っしゃあ〜いつもどりみー独り占めしてて食えんかったんよなぁ〜あんがとな。」

きょーさんは袋を受け取り私の頭をぽんぽんと撫でる。
なんだか親戚のお兄さんのようだ。

gt「フィナンシェだ。うめー。」

早速ぐちつぼさんはお菓子を食べている。みどりくんもほっぺいっぱいに頬張っている。ぐちつぼさんは大柄なので一口が大きい。ぺろっと平らげると「美味かった。ごちそうさん。」とこちらに笑いかける。……そういう所、本当にずるい人だ。