【gttb】赤猫の君Ⅱ【ｲ建康鯖】 (ページ11)

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大鴉と長靴との再会ページ11

パーティーに向かう日。あちらからお迎えが来るというので海辺でみんなと待っていると、上空から大きめのガラス貼りの箱と…あの日なかむと一緒にオークションにかけられていた重めなマッシュルームヘアで目が隠れている真っ黒な大きな鳥男。例の大鴉さんだ。

「…久しぶり。生きていたんだね。長靴も心配して荒れていたよ。」
『貴方も、よくご無事で。お父様がお世話になりました。』
nk「あ！あの時の鳥さん！」
「君はパンダの少年か。」
sm「鳥の純血獣人か…初めてみた。」
kr「でけぇ〜〜」
「ほら、早くこの箱に入って。…あと長靴の娘さん。」
『はい』
「あのパーティーにv国の観光客が居るという情報が入った。ぺいんと達も捜査を進めているが、君はあそこの国に狙われている事を知っているかい？なるべく顔と特徴を隠せる服は持っている？着て行った方が安全だと思うよ。」

初耳だ。超人を嫌っている国が何故私を単独で狙うのだろうか。不思議に思いながら私は帽子とローブを着る。

kr「マリさんのドレス綺麗だったのに勿体ないな〜」
nk「写真撮ったから後で長靴さんにも渡そうかな」

ガラス貼りの箱に揺られながら景色を眺める。

pk「うわ…たっか………」
knt「高いとこ苦手なんですか？」
pk「断じて違うと言っておくけどちょっとマリさん手繋いでてほしい」
『ふふ、はい。』

そんなこんなしているうちにntj国に着いた。全体的にレンガ調の建物が広がるここは、ぺいんとさんの領地なんだとか。

「マリーー！！！！！！！！！！！！」
『お父様！』

降りると同時にお父様が帽子が脱げるのにも構わず走ってこちらに来てぶつかるようにハグをした。特徴を隠していてもお父様にはすぐわかるようだ。………少しハグが息苦しい。

「不甲斐ないパパでごめんね…最後まで居ると言ったのにマリより先に島を出てしまうとは……」

お父様は瞳を潤ませ私を見る。

『いえ…お父様もご無事で何よりです。何もお変わりなくて安心しました。』

nk「長靴の猫さん！お久しぶりです！」
「ナカムくんじゃないか！！！！見ない間に大きくなったね。彼らとも合流できて何よりだ。」

「長靴、さっきぺいんとに呼ばれてただろう。行ったのか？」
「娘より大事なものがあるかこのトリ目。感動の再会がわからんか」
「後ろに居るクロノアの方が長く会っていないよ猫背野朗。早く退いてやれ。」

お父様が渋々と離れると、そこには10年振りの好青年に成長したクロノアお兄様がたっていた。