音信不通 4 ページ50
この子の神格化は、オレがかつてツナにしていたものよりも激しいな…。
貴(急に抱きついてきたり、ストレートに好意を伝えたり…そういうところは白蘭に似てるかも。)
フと、もう数日会っていない友人の顔を思い出し、オレはコウちゃんにことわってからスマホを出した。
貴(…こんなに連絡が来ないなんて、何かあったのか？)
音信不通の白蘭を心配し始めるのと同時に、オレの中で白蘭に会いたい気持ちが逸る。
貴(ブルームファミリーが、オレ達が戦ったあの未来でも存続していたのかはわからないが…こんな高位のリングと保持者がいたのに、白蘭はコウちゃんの存在を知らなかったのか？
その点が気になるから話をしたいんだけど…)
発信履歴から番号を押し、白蘭にかける…が
電話はまたしても電源が入っていないと告げられる。
貴(…ジッリョネロにもかけてみるか)
ユニちゃん達のほうへかけ直してみるも、そちらも繋がらない。
貴(…留守、か？みんなでまたマフィアランドみたいなリゾート地に行ってる可能性もなくはないが…)
ここ数日何度かオレの方から白蘭に連絡をしてるのに、それに対して一切のレスポンスがない。それどころか携帯の電源が入っていない。
そのことに対してようやく一抹の不安を感じ始めた。
コウ「お友達ですか？」
スマホを握ったまま止まるオレに、コウちゃんが投げかける。
それにハッとしてからオレはなんとか平静を装って答えた。
貴「う、うん。
ちょっと聞きたいことがあったんだけど…最近忙しくて、連絡が取れないんだ」
これ以上彼女を待たせるのも悪いので、オレはメールだけ打って終わりにする。
『今、なにしてるんだ』
そんな簡素なメールを送信し終えたところで、コウちゃんが笑顔で言った。
コウ「そのお友達さんと、早く連絡が取れるといいですね」
貴「…うん。元気なら、それでいいんだけど」
オレは少しつまらなさそうな顔をしながら、返事の返ってこないスマホの画面をオフにした。
・
暗闇の中…翼をもがれた天使のような風貌の男が、息をひそめるように壁にもたれかかり座っている。
手足に嵌められた枷は、彼がかすかに動くたびに金属音を立てて不快感を掻き立てた。
「これが本当に、未来で世界を獲ろうとしてた男か？」
「なんてザマだよ」
血の臭いが充満する牢獄で、男は切れた唇からか細い声を紡ぎ出す。
白蘭「…Aちゃん、ごめんね」
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らっく(プロフ) - ようやく3に行きます！最近放置しすぎてたのでもう殿堂入りは無理かなと思いつつ更新していたら、なんとすごく評価の投票数が伸びました…みなさんのおかげです！コメント下さった方、お気に入り登録して下さった方もありがとうございます！ (2019年3月13日 17時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» 本当にお久しぶりですー！更新遅くなってすみませんでした。3月はまだ更新できますので、引き続きお待ちください！ (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 槻藤 都咲さん» お返事が遅くなってすみません！初めから読んで下さったのですね、本当にありがとうございます！またぼちぼち連載しているのでまたお暇な時にでも読みに来てくださいね。 (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
さむら - 久々の大量更新嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 1357e2988b (このIDを非表示/違反報告)
槻藤 都咲(プロフ) - 1話から見させてもらってますが凄く良い作品ですね。 (2019年2月14日 2時) (レス) id: f4cb8543e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年10月21日 14時
