嘘なんかじゃない 3 一部修正 ページ42
主人公side
教室の中、頬杖をつきながら窓の外を眺める。
傷のなくなった左目に軽く触れ、昨日の出来事をオレは思い出していた。
・
ツナ「どういうこと！？あの子が虹の守護者って…」
リボ「お前ら、あいつと知り合いなのか？」
コウちゃんが去った後、2人のそんな会話が耳に入ってオレはハッと我に帰った。
リボーンさんに彼女との関係性を説明しようとする前に、会場のどこかから声が上がる。
「虹の守護者だ…」
「なんだ、あの7色の炎は…」
「伝承とは違うようだが、あの7色の美しい炎を見せられては納得せざるを得ないだろう」
「彼女こそ、ボンゴレ10代目と共に数々の裏社会の危機を救ったという虹の守護者なのでは？」
『婚約者を探す』と聞いていた同盟ファミリーたちと『伝説の虹の守護者を探し出したかった』ボンゴレの幹部。
それぞれの憶測が飛び交い、突拍子もない意見がオレの耳に届いた。
貴(コウちゃんが…虹の守護者…？
いや、そんなはずない。
なぜなら…虹の守護者はオレだからだ)
「10代目、そちらの彼は…？」
さっきまで獄寺がいたはずの場所に立ち、コウちゃんに救われたオレに何人かの視線が向けられた。
貴「オレは…」
本来ならばパーティーの終幕に告げるはずだった真実を、今伝えようと唇を動かす。
しかし、それより先に『彼女』の声がホールに響いた。
コウ「florist…最近、裏社会でも噂の優秀なヒットマンなんですよね。
今回は10代目の護衛のためにそばに控えていたんでしょう」
貴「！」
戻ってきた彼女のドレスは返り血だらけで、その背後には顔面の形がわからなくなるまでに殴られた男が引き摺られていた。
テラスのシールドを消して中に入ってくる彼女に、誰もが自ずと道を開ける。
そして、彼女はオレの目の前に彼を差し出した。
コウ「これがA様を狙撃した大バカ者です。殺ってしまうつもりだったのですが、それよりもA様に処遇を決めていただこうかと思いまして。」
笑顔でそういう彼女の表情は、いつもと変わらない。だからこそ、恐ろしい。
彼女がこんな残虐な所業に慣れているということが分かってしまったから。
貴「…傷は君が癒してくれた。
その男にはまだまだ聞きたいことがあるんだ、殺す必要はない。」
コウ「わっかりました！」
彼女はオレに敬礼をすると、満足げに目を細めた。
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らっく(プロフ) - ようやく3に行きます！最近放置しすぎてたのでもう殿堂入りは無理かなと思いつつ更新していたら、なんとすごく評価の投票数が伸びました…みなさんのおかげです！コメント下さった方、お気に入り登録して下さった方もありがとうございます！ (2019年3月13日 17時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» 本当にお久しぶりですー！更新遅くなってすみませんでした。3月はまだ更新できますので、引き続きお待ちください！ (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 槻藤 都咲さん» お返事が遅くなってすみません！初めから読んで下さったのですね、本当にありがとうございます！またぼちぼち連載しているのでまたお暇な時にでも読みに来てくださいね。 (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
さむら - 久々の大量更新嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 1357e2988b (このIDを非表示/違反報告)
槻藤 都咲(プロフ) - 1話から見させてもらってますが凄く良い作品ですね。 (2019年2月14日 2時) (レス) id: f4cb8543e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年10月21日 14時
