立場逆転 5 一部修正 ページ5
主人公side
貴「うーん…眠い」
日曜の朝。オレは軽いランニングをするためにマンションの前で簡単な柔軟をしていた。
まだ取れない眠気の理由は、昨日ホテルから返されたあとすぐに死ぬ気のトレーニングをしていたので、いつもより寝るのが遅くなってしまったこと。
ツナ達が狙われるかもしれないというパーティー…いつも以上にコンディションを整えなければと張り切りすぎたようだ。
貴「さて、と…」
そろそろ走りだそうかと上に伸びをしていたその瞬間、無防備な背中に誰かが抱きついてきた。
ドンッと前に倒れそうになるのをなんとかこらえると同時に、抱きついた手がサラシを巻いた胸の方に滑っていく。
オレはその寒気がする感覚に、すぐに後ろの人間の頭をげんこつした。
「きゃっ！」
貴「こら、白蘭！お前ユニちゃんのところに行ったんじゃ…ん？きゃっ？」
思わぬ悲鳴に目を丸くすると、背中から離れたその人物は頭を押さえながら涙目でこちらを見た。
コウ「いてて…お、おはようございますA様」
貴「あれ、コウちゃん？
なんでここに…」
オレのファンクラブ会長の 星野コウ。
ゆるくウェーブのかかった栗色の髪を今日はポニーテールにした彼女は、人形のように整った顔を少しくしゃっとさせて頭を押さえていた。
コウ「あの、外を散歩していたらA様をお見かけしたので…お声をお掛けしようとしましたら、そこの石で転んでしまって…し、神聖なA様の体に触れてしまい大変申し訳ございません！」
どうやら転んだ勢いで飛びついてしまったらしいコウちゃんに、オレは慌てて目線を彼女と同じ低さに合わせながら頭を撫でてやる。
貴「いや、こっちこそ知り合いかと思ってげんこつ食らわせてゴメン…たんこぶにならなきゃいいけど」
コウ「A様につくられたたんこぶなら本望です！一生大事にします」
貴「え、それはやめといたほうが…」
ぐいぐい来られる好意混じりの瞳に押されながら、なんとかペースを乱されまいと考え事をする。
さっき感じた寒気は気のせいか？
というか、本当に散歩で通りがかっただけなのか？
ヒットマンとしてのオレを探る人間ならすぐにこの家に近づかないように手配できるものの、好意と混ざって本心の読めない子を相手に遠回しに言うのは難しい。
貴(昔のオレならこういう子はすぐに無視してたんだろうな。
でも、なんでかこの子の事は嫌いになれないんだよな…)
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らっく(プロフ) - ようやく3に行きます！最近放置しすぎてたのでもう殿堂入りは無理かなと思いつつ更新していたら、なんとすごく評価の投票数が伸びました…みなさんのおかげです！コメント下さった方、お気に入り登録して下さった方もありがとうございます！ (2019年3月13日 17時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» 本当にお久しぶりですー！更新遅くなってすみませんでした。3月はまだ更新できますので、引き続きお待ちください！ (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 槻藤 都咲さん» お返事が遅くなってすみません！初めから読んで下さったのですね、本当にありがとうございます！またぼちぼち連載しているのでまたお暇な時にでも読みに来てくださいね。 (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
さむら - 久々の大量更新嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 1357e2988b (このIDを非表示/違反報告)
槻藤 都咲(プロフ) - 1話から見させてもらってますが凄く良い作品ですね。 (2019年2月14日 2時) (レス) id: f4cb8543e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年10月21日 14時
