パーティーの始まり 6 ページ32
ツナside
「到着しました、10代目」
ツナ「あ、ありがとうございます」
黒塗りの高級車のドアが開けられ、強面の男に降りるよう指示される。
いよいよパーティーの本番当日。
俺はリボーンと共に会場へと赴いていた。
「10代目、ついにこの日が来ましたね」
俺の後に続けて降りてきた人物。
その声に俺は少しぎこちなく笑いながら振り向いた。
ツナ「うん…今日は付き合ってもらっちゃってごめんね、
「いえ、10代目の右腕として当然のことですから」
普段より穏やかに笑う獄寺くん…もとい幻術で変装するA。
敵がAの顔を知ってる可能性があるとか、色んな理由で今回は獄寺くんになってもらったわけだけど…
ツナ(なんていうか、言動が普段より紳士的な獄寺くんって落ち着かないんだよな…)
Aの幻術は、ずっと修行してたおかげもあってほぼ完璧。
でも言葉や動作の端々に、本物とは違う『Aらしさ』を見つけては、違和感にぎこちなくなってしまう。
貴「…オレ、下手？」
少し困った顔の俺に、Aは声色を変えないまま同じように困った顔をした。
それをすかさずリボーンがフォローする。
リボ「いいや、事情を知ってる俺たちでなければ分からねえほどには完成されてるぞ。お前はそのままでいい」
ツナ「う、うん！すごく上手だと思うよ！」
リボーンの言葉に俺も頷く。
実際、俺が違和感を感じるのもそれだけAや獄寺くんと一緒に過ごしてきたからで、
そうでない人にはこの変装は見抜けそうにない。
貴「よかった。
知り合いのマネって難しいんスよ」
獄寺くんの口調を真似しながら、Aは俺と共に会場の中へと歩き出した。
用意された控え室に通され、そこで俺は緊張感に体を強張らせながら始まりの時を待つ。
貴「10代目、ネクタイが…」
ツナ「え？あ、ありがとう」
慣れないスーツのネクタイを直され、俺は自分と違ってかっこよくスーツを着こなす獄寺くんの姿に目を奪われる。
ツナ(俺のそばに獄寺くんがいたら、こっちの方がモテるんじゃ…)
羨むような複雑な視線を向けていると、Aは部屋の間取りを確認するようにゆっくりと周りを見ながら…無意識に首のあたりに手を当てた。
その手はきっと無意識に、首から提げた星のリングを手繰り寄せているんだろう
…Aも不安なんだ。
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らっく(プロフ) - ようやく3に行きます！最近放置しすぎてたのでもう殿堂入りは無理かなと思いつつ更新していたら、なんとすごく評価の投票数が伸びました…みなさんのおかげです！コメント下さった方、お気に入り登録して下さった方もありがとうございます！ (2019年3月13日 17時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - さむらさん» 本当にお久しぶりですー！更新遅くなってすみませんでした。3月はまだ更新できますので、引き続きお待ちください！ (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 槻藤 都咲さん» お返事が遅くなってすみません！初めから読んで下さったのですね、本当にありがとうございます！またぼちぼち連載しているのでまたお暇な時にでも読みに来てくださいね。 (2019年3月13日 16時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
さむら - 久々の大量更新嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2019年3月10日 17時) (レス) id: 1357e2988b (このIDを非表示/違反報告)
槻藤 都咲(プロフ) - 1話から見させてもらってますが凄く良い作品ですね。 (2019年2月14日 2時) (レス) id: f4cb8543e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年10月21日 14時
