続く想い 4 ページ9
視線が人一倍ニガテな炎真と薫くんは、3日ほど前にこの食事風景に音を上げて別の場所でご飯を食べ始めた。
山本「俺たちも今度から別の場所でメシ食うか。中学の頃みてーに屋上とかでよ」
ツナ「でも、うちの屋上って3年の先輩がたむろってるよね…」
風紀委員会が治めていた並中にも不良はいたように、うちの高校にももちろん不良はいる。
彼らは雲雀さんがいない時の屋上でたむろい、タバコを吸ったり授業をサボったりと好き放題しているらしく、新入生はもちろん他の先輩たちも関わらないようにしていた。
ただでさえ怖い不良が、その上2歳も年上だってだけで俺にとっても、何よりも怖くて避けたい存在に思えた。
けれど、そんな俺の気持ちも意に介さず
Aはケロっとした顔で口を開く。
貴「うん？いなくなってもらえばいいだろ？」
ツナ「へ？」
貴「別に屋上はその人たちの土地じゃないんだから、邪魔ならどこかに行ってもらえばいい」
ツナ「で、でも…」
獄寺「そうですよ10代目！この機会に不良を〆て、この学校のトップが誰かってことを思い知らせてやりましょう！」
山本「ははっ、悪者退治か？
この学校でもツナが有名になっちまうな」
ツナ「ええ！？ちょ、なんでそんな話に！？」
なぜかやる気満々になった獄寺くんに乗せられて、山本が呑気に笑う。
せ、せっかく入学してからのこの1ヶ月何事もなくやってきたのに、また中学の頃みたいに変な意味で有名になるなんて冗談じゃないよ！
なんとか断ろうとアワアワしていると、Aはさっさとご飯を食べ終えてお椀を置きながら笑顔で告げた。
貴「じゃ、昼飯食い終わったら早速行こうぜツナ。大丈夫、私たちがついてっからさ」
よく寝たのと食欲を満たされたことでご機嫌なのか、Aが今日イチの眩しい笑顔を俺に向ける。
…こんな可愛い笑顔を向けられて、Aの頼みを断れる男なんているんだろうか…。
今のところ、俺は断れない男の1人だ。
ツナ「た、食べ終わったらね…」
ゆっくりとご飯を食べてなんとか昼休みが終わるまで持たせようとしたが、いつもより長く感じる時間は俺が逃避することを許さなかった。
こうして、なんだかんだと俺はまたしても
中学の頃と変わらぬドタバタに巻き込まれていくのだった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2018年9月8日 18時
