虹探し 7 ページ48
貴「ですので、こうするのはどうでしょう
ひとまずパーティーは開催し、ツナの婚約者もとい虹の守護者を探すフリをする。
そして折を見て私が前に出て、男装姿で『虹の守護者はオレだ』と宣言して、虹色の炎を出してみせる」
9代目「そこで、偽の資料の一文を否定してみせるわけだね」
貴「ええ。『オレは見ての通り男だ。虹の守護者が大空を慕うというのは親友としてだ。こんな虹探しの見合いパーティーなんて意味ない』とでも言ってしまえば、見合いする意味はなくなりますし幹部も納得するでしょう。」
ニッと爽やかに笑ってみせる彼女を見ていると、なぜだか本当にうまくいくような気がして、さっきまで緊張していた心が和らぐのを感じる。
綱吉くんが彼女を選んだ理由がまた一つわかったような気がした。
9代目「ではそうするように綱吉くんたちにも話をつけておこう。
…本当に私のせいで済まない。
私の弱さがいつも君たちを巻き込んでしまう」
反省するように言えば、Aさんは静かに首を振った。
貴「貴方は弱くなんかない。
貴方は貴方なりにボンゴレを維持し、少しずつ良い方向へ導きながら弱き者を守ろうとしています。
去年のディーノさんとの一件で同盟ファミリーに揺らぎがあり、虹を巡って幹部の間で意見が割れながら、それでもボンゴレが今もこうして瓦解していないのは、貴方がボスとしてファミリーのことを考えてくれているからです。
貴方のような大空がボンゴレにあることを、オレは10代目の守護者として誇りに思います。」
私の弱さを見抜いた上で、それでも良いと彼女は言う。その弱さは強さでもあると諭してくれる。
…これが人々を繋いできた虹の守護者の本質なのだと私は改めて知ると同時に、彼女のような人間が守護者としてそばにいる綱吉くんを、少し羨ましく思った。
貴「ま、ツナの気持ちを無視したことは少し怒りましたけどね。
その辺はちゃんとツナに謝ってくださればけっこうです」
9代目「もちろん彼にもきちんと頭を下げるつもりだ。
では、パーティーはちょうど3日後の祝日に行う。よろしく頼むよ」
貴「はい。」
Aさんが笑顔で答えると同時に、彼女の腹がぐ〜っと大きく鳴きわめく。
貴「…あは」
少し顔を赤らめる彼女に、私は思わず笑みをこぼした。
9代目「そうだ、一緒に食事をしよう。
ここのランチは本当に美味しいんだ」
それにAさんはまだ子どもらしさの残る笑顔で元気に頷いてくれたのだった。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
