虹探し 2 ページ43
思わぬ提案にオレは一瞬思考が停止しそうになり、ヒットマンとしての態度を崩してしまう。
貴「はい？え？い、許嫁…？ツナの？」
9代目「そうとも。君と綱吉くんが想い合っていることは知っている。
だからぜひとも君に…」
貴「ま、待ってください！」
なぜ9代目がオレの片想いを知っているのか。
それも気になったけれど、今のオレはそれを聞くより先に『訂正すること』を優先させた。
貴「オレは確かにツナが好きだったけど、それは過去の話です。今もこれからもオレは、親友としてそばにいたいと思ってる。
ツナと許嫁とかそんなの…できません！」
オレの気持ち以上に、『オレと友達でいたい』と優しくオレを振ってくれたツナの気持ちを蔑ろにさせまいと必死に抗議をする。
すると、9代目は意外そうな顔をした。
9代目「そう、だったのかね…。
ふむ、その顔は嘘を言っていないみたいだが…となると…」
オレの回答を予想もしていなかったようで
途端に困ったような顔をする9代目に、オレは少し落ち着きを取り戻して座り直す。
貴「なぜ急にそんなことを？
お言葉ですが、お膳立てだとしたら余計なお世話です。…それとも、早急にツナに許嫁を作らなければいけない理由でもあるんですか？」
9代目「…Aさん、ここからの話は『florist』としての君ではなく、綱吉くんのファミリーの一員として。聞いてくれるかね」
雇い主とヒットマンではなく、ツナの友人としての立場で話を聞いてほしいという9代目。
それになるべく穏やかに答える。
貴「…私でよければお聞きしましょう。」
その言葉に頷きながら、申し訳なさそうな顔で空になったティーカップを見つめて彼は事の顛末を語り出した。
9代目「…『虹の守護者』はボンゴレの歴史において1人もいない。
かつての君と私の合意の結果はそうなっていたはずだ」
貴「ええ」
私がこの世界で最初に与えられた役割
『虹の守護者』
虹のリングを持ち、ファミリーを繋ぐ架け橋になる使命を持ったその守護者の名は
ボンゴレI世の妻であった『シエロ』から私へと受け継がれた。
そして、その役割を果たした私は
歴史の影に隠されてきた『虹』の名が現れる事で新たな争いが起こることのないように、9代目との交渉によってその存在を闇に葬り去った。
つまり私はツナの守護者をやめ、ボンゴレとの関係を絶った人間なのだ。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
