不透明な依頼 4 ページ40
XANXUSside
貴「終わりましたが、如何されますか。」
俺の顔を覗き込むように声をかけた花村が、床に寝かせた野郎どもを指で示す。
キッカリ3分…いや、野郎どもの武器を回収して寝かせる手間を考えれば実質2分ほどで終わらせたのか。
ザン「5分も要らねえじゃねえか」
戦う直前に言った花村の宣言に文句をつければ、頭をかきながら花村は申し訳なさそうに言った。
貴「うーん、もっと骨があると思ったんですが…日本のヤクザは武器に頼りすぎててダメですね。部屋に入った時から気配バレバレでしたし。」
『自分が強くなった』とは思わず『今回の相手が弱かった』と言ってみせるこいつの謙遜癖は相変わらずらしい。
貴「処理はどうします？」
ザン「もうすぐボンゴレの処理班が来る。
殺されはしねーが、喧嘩を売ったそれなりの代償は払わされるだろう」
俺がそれだけ言って立ち上がると、花村は先に部屋のドアを開けて俺を通した。
待たせているタクシーに向かうまでの間、あとから来た花村に俺は尋ねる。
ザン「…何も聞かねえのか」
隣を歩く花村は俺の言葉に少し口を噤んだ。
ガキにしては頭の良いこいつなら気づいているはずだ。
俺が最初から今回の取引を受けるつもりがなかったこと。カス共が包囲してるのを知りながらビルに入ったこと。ベルを連れてこなかったこと。
花村をわざと試すようなこの依頼はおかしいと。
貴「…そのお話を聞くことは依頼内容に含まれますか？」
ザン「あ？」
貴「詳細を聞くことも依頼であるならばこのままお聞きいたしましょう。
ですが、そうでないならばオレは何も聞きません。余計な好奇心は寿命を縮めますから」
【自分に与えられた情報以上のことを詮索しない】
それはヒットマン稼業をするにあたって、銃の腕や人脈と同等に必要な素質。
余計なことを知りすぎたせいで、標的どころか依頼主に消されてきた奴なんざこの世界にはザラにいる。
だが、こいつは知り合いの俺に甘えることなく
『依頼主とヒットマン』としての最低限の線引きを明確にし、信頼関係を守ってみせた。
…伊達にあのカス家庭教師に仕込まれてねえってことか。
ザン「…ちっ。合格だ、ドカス」
貴「へ？」
目を白黒させた花村。
俺は『花村が好奇心を優先した場合に撃とうとしていた拳銃』から手を離し、タクシーへ乗りこんだ。
行き先はただ一つ。
ザン「行くぞ。このクソみたいな依頼をしやがったカスのもとへな」
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
