不透明な依頼 3 ページ39
当のXANXUSさんはと言うと、かったるそうに男をひと睨みして、組んでいた長い脚をとうとうデスクの上に投げ出した。
ザン「…テメーらと取引してなんのメリットがある？」
この場で初めて発した声。
その脅すような低さを持った声に男たちは睨みを弱らせる。
「だ、だから…金ならばほしいだけ…！」
ザン「…この俺が、一時の利益に目を眩ませるカスだとでも思ってんのか？
俺が聞いてんのは将来的な展望だ。
『機密情報を漏らした』と軍に目をつけられるリスク以上の利益がこの先にあんのか」
「そ、それは…」
答えられない男たちに、XANXUSさんは「フン」と鼻を鳴らす。
ザン「取引に必要なのはリスクに見合う対価だ。今回のそれは、こんなはした金じゃ釣り合わねえ。
そんなことすらわからないで交渉の場についたドカスどもとこれ以上話すことはねえ。
…今すぐに目の前から消えろ」
改めてオレの判断を後押ししたXANXUSさんの言葉に、男たちは顔を青白くさせたかと思うと…すぐに強く歯嚙みをした。
「…所詮、ドブ掃除にも劣る下賤な仕事を生業とする人間…話が通じぬとは思っていたが、まさか金の価値までわからんとは」
「念のための手段を用意しておいて正解だったな」
片方の男が手を挙げると、男たちの背後のドアからぞろぞろと強面の男たちが入ってくる。
「暗殺部隊だかなんだか知らないが、所詮古臭いマフィアの下請け組織。
ここら一帯を仕切る日本のヤクザの洗礼、受けてもらおうか。」
「拷問してでも情報を引き出させてもらおう」
不敵に笑う男たちと、日本刀や拳銃を用意するヤクザども。
予想通りのその展開を眺めながら、俺は隣に座るXANXUSさんに尋ねた。
貴「これはオレに任せてくださるのですか？」
ザン「…高い報酬払うんだ。それに見合う働きをしてみろ」
重いまぶたを下ろした彼の言葉を確認し、オレは苦笑いで「了解しました」と依頼を改めて承る。
さて、最善はこのままここで眠ってしまいそうなXANXUSさんの邪魔をしないように、なるべく物音を立てないようにだな。
「おい、ガキ！お前だけで俺たちとやるつもりかぁ！？」
「生っ白い体でヨォ」
「その綺麗な顔、二目と見れないようにいじくりまわしてやるぜ」
貴「…。」
胸ポケットにいれていた白い錠剤…半死ぬ気丸を口に含み、オレは男たちを見据えた。
貴「…ホテルのランチの時間には間に合わせろと言われてるんだ。あと5分で終わらせよう」
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
