不透明な依頼 2 ページ38
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「ですので、ぜひ貴方様が持つ知識を我らの発展のために提供していただきたく思い、今日はお目通しさせていただいたわけでございまして──」
日本人特有の、建前をグダグダと並べた遠回しな会話が耳を通り過ぎていく。
高級なソファーに座るXANXUSさん。その後ろで両手を前に揃えて立つオレ。
取引相手のおじさん2人は、アタッシュケースをデスクの上に取り出しながら対面して話した。
「もちろん見返りはそれ相応に…」
開かれたケースの中身は予想通り、これでもかと敷き詰められた日本円札の束たち。
これを見せれば押し通せると思っているのか、男たちはにやけた笑顔を見せながら中身をこちらに見せつける。
「貴方様の組織が使ったという軍事兵器の情報を是非、我々に。」
軍事兵器…モスカの情報をどこからか得た彼らは、その秘密を漏洩した軍には要望を跳ね除けられたのか、こちらへのコンタクトを図ってきたらしい。
XANXUSさんからの回答をニコニコと待つ男たち。しかし、XANXUSさんはつまらなさそうに金から目をそらすと脚を組んで黙っていた。
ザン「……。」
「…あの…？」
「き、金額が足りませんか？
ならばもっと持って来させますが…」
要望が通じないとわかった途端慌てる男。
その気まずい取引を見かねて、オレはXANXUSさんの意見を代弁する。
貴「申し訳ございません。
今回の取引はこちらの要望に添いませんので、辞退させていただきます。」
XANXUSさんの隣へ座ってアタッシュケースを
閉じるように促すと、男たちはどよめき、怒りの矛先を勝手に口出しし始めたオレに向けた。
「なんだね君は！XANXUS様の部下か知らないが、我々の取引相手は君ではない！！」
「だいたい、君のような若造がなぜここにいる！大事な上司の商談を自分の判断で終わらせようとするなど笑止千万！
XANXUS様の邪魔をしていないで即刻退室したまえ！」
貴「気分を害されたのならば申し訳ございません。しかし、オレはXANXUS様の意思を汲んだまで。取引はこれで終わりです。
お疲れ様でした。」
アタッシュケースを閉じ、ついには突き返したオレに男たちはわなわなと体を震わせる。
「くっ…な、な、なんと失礼な…！
何が不満だというのだ！！！」
ついには敬語の取れた荒い言葉遣いで男は目の前のXANXUSさんを睨んだ。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
