←方通行な想いたち 5 ページ31
コウちゃんと呼ばれた彼女は、俺を見るとペコっと頭を下げた。
コウ「沢田先輩、笹川先輩！お久しぶりです！
体育祭の時はお世話になりました」
京子「久しぶりだね♪あのあと足首大丈夫だった？」
コウ「はい！おかげさまで！」
な、なんで俺や京子ちゃんのこと知ってるんだ…？それに体育祭って…？
話に置いていかれそうになりながらも俺はなんとか記憶を手繰り寄せて彼女のことを思い出してみる。
ツナ「たしか君、並中の体育祭の借り物競走でAとぶつかって倒れた…」
コウ「はい！並中2年A組 星野コウです！
A様のFCで中等部の会長を務めています！」
礼儀正しく挨拶をした人形のように可愛い女の子は、白い歯を見せながら明るく笑ってみせた。
ツナ「中等部って？」
獄寺「Aの奴、高校でもFCができやがったみたいで、会員の学年によって中等部と高等部で組織を2分してるみたいですよ。」
獄寺くんが耳打ちしてくれた情報に俺は驚愕の意味で目を丸くする。
こ、高校だけじゃなくてもう卒業しちゃった中学でもまだ人気があるなんて…Aってすごい…。
白蘭「ねえねえコウちゃん。君がAちゃんに手渡したのなあに？」
コウ「ああ、これは中等部FCからのA様へのファンレターです。我が中等部は高校へ入れずラブレターをお届けすることもできませんので、月に一度こうしてまとめて会員からの気持ちをお届けさせていただくんです！」
知り合いなのか白蘭が馴れ馴れしいのか、すぐに打ち解けた2人はAの手にさげられた重そうな紙袋について話していた。
貴「うん、今月分も受け取ったよ。重かっただろ。ありがとう」
コウ「いえいえ！それじゃ私はこの辺で失礼しますね！A様、また来週中等部でお茶会をしますので是非ご参加を！」
嵐のように喋り倒した女の子は風のようにすぐに消えていった…。
京子「Aちゃん、慕われてるね」
ハル「あんなに可愛い後輩がいたんですね！
まるで西洋人形のようでした。Aさんと並ぶとお似合いでした！」
貴「…ん〜、まあね。」
女子たちの声になぜか微妙そうな顔をするA。
白蘭「どうしたの？荷物重い？」
貴「いや、そうじゃなくて…なんていうかな。
あの子すごくいい子なんだけど、体育祭からオレへの神格化が激しくて、街中でも普通に様付けで呼んだりするんだ。
あとたまに教えてないはずの家の前までファンレターを届けに来る。」
ツナ「えっ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2018年9月8日 18時
