君はかわいいよ 5 ページ25
雲雀side
雲雀「…君が頑固者なのはよくわかったよ。
今回は僕が引いてあげる。でも、ひとつ約束して」
貴「なんですか？」
雲雀「絶対キスやら肉体的接触を色仕掛けでしないこと。もし他の誰かが君に触れるようなら…僕だって、これ以上我慢しない。」
そう言って、一生懸命こちらを見上げていたその顔の、唇スレスレの際にキスをする。
Aはそれに一瞬顔を赤らめながらも、慣れたようにすぐ呆れた顔をして渋々と言った様子で僕の言葉を了承した。
貴「まあ…もともとキスやら何やらするつもりはないので別にそれくらいの約束ならいいですよ。でも、あんまり私がやることに口出しされても困ります。
いつも雲雀さんのいうこと聞いてあげられるわけじゃありませんから」
それだけ言うとクールに、Aはこれ以上の接触を許さないように僕の横をすり抜けて裏門から出て行く。
トン、と背後の壁にもたれながら僕は腕を組んでそれを見送った。
雲雀(…また、綺麗になってたな。)
ショートヘアから香る柔らかな匂い。
前よりもスラリと伸びた手足は、もう中性的というよりは女性的に変化している。
Aはかわいい。本人さえも気づかないうちに、どんどんかわいい女の子になっていく。
周りはそれを放っておかない奴らばかりなのに、Aはそこへさらに色仕掛けなんてしようとするから…どうしようもなく嫉妬心を抱いてしまう。
そんなものを押し付けようとしたって、Aが自分の意志を曲げないことは知っているのに。
貴『ツナ？ツナに何を言われたからって、私は自分の考えを変えたりしませんよ』
僕の探るような言葉に返された彼女の返事をふと思い出した。
中3のある日、Aは伸ばしていた髪を切って明るく登校してきた。
それに違和感を覚えた僕が彼女を問い詰めると、Aはなんでもないことのように沢田に振られたことを告げた。
沢田とAが陰ながら両思いだった事は知っている。僕はそれが悔しくて幾度となく2人の妨害をしたんだから。
なのに、Aが沢田に振られた。
そしてAはあの沢田への熱量をどこかへ失くしてしまったかのように、平然としていた。
その事実が信じられなくて僕は戸惑いもしたけど、どうやらその件には白いのが一枚噛んでいるらしい。
…それを知ったところで、僕が沢田を手助けしてやる義理はないけれど。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
