君はかわいいよ 1 ページ21
主人公side
女として振る舞うようになって分かったことは、『性別は武器になる』ということだ。
貴「シャマルさん、この前はありがとうございました。」
相変わらず並中で保険医を続けているシャマルさんのもとを訪ねた私は、菓子折りを差し出してお礼を述べた。
少し前に行った潜入任務。その作戦にはシャマルさんの元恋人だった女性と接触を図る必要があり、私はその情報提供を彼に頼んでいた。
シャマル「い〜え♡愛しの子猫ちゃんの情報を渡すのは心が痛んだけど、おじさんはAちゃんのためならなんでもしてあげちゃうからね」
キャスターのついた丸椅子に座ったまま菓子折りを受け取ると、シャマルさんはそのままデスクに頬杖をついて笑った。
シャマル「で、落とせたわけ？男装して」
その問いに、私は頬をかきながら頷く。
貴「はい、シャマルさんが彼女の『好みの男性のタイプ』を教えてくださったので、わりとすぐに。」
彼女と接触を図ったのは、彼女から情報を得るため。それには色仕掛けが一番だと判断した私は彼女好みの男性を演じて、ハニートラップを成功させた。
もちろん、任務が終わった後は後腐れないように処理したが。
シャマル「おー、おー、あの純朴だったAちゃんがこんな小悪魔になっちゃうなんて
リボーンの奴も思ってなかっただろうよ」
小悪魔…といえば多少耳障りはいいが、要は他人の心を騙し、拐かし、操っている。
私がやっているのはそういうことだ。
でも、そこに後悔はない。
人を殺す任務をしないために、潜入任務や警護の任務だけをこなしていくためには
どうしたって『他人を欺く心理術』というのは必要になってくる。
人に嘘をつくか、人を殺すかの選択肢を迫られるならば私は前者を選びたい。
それだけだ。
貴「性格が悪くなったと？」
シャマル「いいや、良い意味でヒットマンとして成長したと思ってるよ。
純粋で正直すぎるヒットマンじゃ命がいくつあっても足りない世界だしな。
それに…おじさんはAちゃんのハニートラップ、嫌いじゃないぜ♡」
そう言ってシャマルさんはでれでれと鼻の下を伸ばしながら笑った。
その顔はきっと、私が情報提供を頼んだ時に彼の手を握って上目遣いに頼んだ時のことを思い出しているのだろう。
『女の子』として頼めばシャマルさんが力を貸してくれると分かってて、私はわざとそんな頼み方をしたわけだが、シャマルさんはちゃんと私の演技に気づいていたわけだ。
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らっく(プロフ) - オハオハ＃さん» 初めまして、コメントありがとうございます。とんでもございません、まだまだ拙いところがたくさんありますが、これからも文章力を磨けるように頑張っていきます！オハオハ#さんも頑張ってくださいね！ (2018年10月19日 10時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - まおさん» こにちは、コメントありがとうございます！Twitterフォローしてくださってるんですね。なるべく鍵アカのほうでフォロバしてるつもりですができていなければお声がけくださいね。応援ありがとうございました！ (2018年10月19日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
オハオハ＃ - とても面白いです。高評価させていただきました。私も今日初めてリボーンの小説を投稿しましたが私より文章力があってうらやましいです！これからも更新頑張ってください。 (2018年10月15日 20時) (レス) id: c0c82837f5 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - こんにちは(^○^)らっくさんの作品は最初から今まで楽しく読ませていただいています。これからも、更新頑張って下さい＼(^-^)／応援しています。ちなみにTwitter藻、フォローさせていただいています。 (2018年10月15日 11時) (レス) id: ced873899f (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 評価・お気に入り登録増えてて嬉しいです！最近はお気に入り作者にも登録してくださる方が増えてウキウキです〜ありがとうございます〜！ (2018年10月14日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年9月8日 18時
